cinefil連載『映画と小説の素敵な関係』第十一回『ドリーマーズ』-前編 江面貴亮
Cinefil連載『映画と小説の素敵な関係』第十一回
『ドリーマーズ』―前編
ベルナルド・ベルトルッチ――この名前は、映画ファンならば誰しもが一度は耳にした覚えがあるといえるほどの世界的巨匠です。そのベルトルッチが2003年に作り上げた作品が、今回取り上げる『ドリーマーズ』です。
舞台は1968年のパリ。
「五月革命」を背景に、ドゴール政権下の文化大臣アンドレ・マルローによって、アンリ・ラングロワ率いる『シネマテーク・フランセーズ』が閉鎖に追い込まれたことで映画狂たちによる抵抗運動が始まり(映画狂の世界史では有名な「ラングロワ事件」)、その渦中で、シネマテークの「常連」であったアメリカか...