とりあえず、とにかくカッコいい
奈良国立博物館 修理完成記念 特別公開「興福寺伝来の四天王像」
とりあえず、とにかくカッコいい。
四天王は東西南北の四方の方位神であり、彫刻としては寺院の祭壇である仏や菩薩が安置される須弥壇の四方を守護する像として、日本では古代・飛鳥時代から多く造られて来た。
北方の守護者、南向きの須弥壇では北東を守る多聞天は、サンスクリット語でヴァイスラヴァーナという音から日本では「毘沙門天」とも呼ばれ、観音菩薩の使いにして分身の救済者、やがては軍神として単独でも信仰されて来た。本来の意味は「世の多くを聞く者」だが、奈良・興福寺に伝来したこの多聞天は、何かを聞いているというより腰を大きくひねって右手に宝塔を高々と掲げ左手には武器を低く持つ対角線状の動きがダイナミッ...