シネフィル連載「新世紀映画論」(第4回) 林海象
「新世紀映画論」(第4回) 林海象
連載のペースがあまりにも遅いので、編集部にも叱られ、そしてこの連載を読んで頂いている読者の方々にも見捨てられたと思うが、連載を続ける。
私事だが、この一年間は私の映画のタイトルではないが「我が人生最悪の時」が続き、もはやいかなる災いにも驚かなくなった自分がいる。そんな石のような心にも響くのは、やはり映画である。日本においての映画製作状況はかわらず厳しいが、そんな状況の中でも映画を創りたい人々は後を絶たない。それは映画が未だ強い力を発する魔術であることの証である。
さて話を本題に戻そう。
”映画は100年前に完成され、それからまだ進歩していない”
と前回...