シネフィル連載 江面貴亮『映画と小説の素敵な関係』第七回『幻影師アイゼンハイム』―後編
『映画小説の素敵な関係』第七回
『幻影師アイゼンハイム』―後編
19世紀の中盤から末期にかけてのヨーロッパは空前の「奇術」ブームでした。
そのような時代背景の中で、「奇術師」たちが人々を魅了し、時には当時盛んになっていた「神秘主義」を標榜する者たちに祀り上げられ、時の権力者たちに“脅威(それはたぶんに「羨望」と「嫉妬」とを巻き起こすもの)”とされ、衰退していったか・・・それが小説の主題〈テーマ〉です。
もう少し発展させていえば、そんな「奇術師」たちは、自ら発明した「からくり」を永遠の謎として残すことが出来たのだろうか?ということだと思います。
これが、私の好みであり、私がミルハウザーの好...