日本には、四季折々の自然が織りなす美しい風景があります。
今回はそんな日本情緒あふれる京都・相国寺の承天閣美術館に収蔵されている仏教美術を紹介致します。
相国寺では、季節の移ろいを感じさせる様々な仏教の年中行事が執り行われ、その祈りの場では、寺院に伝来する様々な宝物(ほうもつ)が用いられています。
それらの宝物は鑑賞するためではなく、祈りのためのものとして使われていたのです。
本展は、相国寺に古(いにしえ)より続く宗教行事に焦点を当て、美術館に収蔵されている宝物がどのように各儀礼を荘厳してきたのかを紹介致します。
中国・元時代に描かれた「十六羅漢図」(重要文化財)の全十六幅が一挙公開されるほか、相国寺の観音懺法(かんのんせんぽう)の儀礼の際に用いられ続けて来た後水尾天皇寄進の法具などが展示されています。
是非この機会に、「いのりの四季-仏教美術の精華」仏教儀礼を荘厳してきた宝物の数々を四季の花鳥画とともにお愉しみください。
それでは、展覧会に従って各章ごとに作品を観ていきましょう。
第1章 春 観音懺法
相国寺は1392年に室町幕府3代将軍足利義満によって創建された禅宗寺院です。
室町時代から京都御所の北に寺城を有し続け、山内に玉龍院ほか12の塔頭寺院を抱え、山外塔頭には、観光名所として有名な、鹿苑寺(金閣寺)と慈照寺(銀閣寺)を擁する相国寺派の大本山です。
承天閣美術館(じょうてんかくびじゅつかん)は、相国寺境内にある美術館で、相国寺創建600年記念事業の一環として1984年に開館しました。
毎年6月17日に相国寺では観音懺法が厳修されます。
相国寺はお経に節づけて奏でることを得意としてきました。
観音懺法はその声明が伝わる代表的な儀礼です︒ 中世より記録の残る観音懺法は白衣観音を本尊とし、罪を懺悔する法要です。
第2章 秋 開山忌
相国寺の勧請開山である夢窓疎石、第二世春屋妙葩、そして開基である足利義満の尊像などがまつられた開山堂では毎年10月21日、開山忌が盛大に厳修され、その遺徳を偲びます。
第3章 寺院を荘厳する花鳥風月
寺院は仏をまつる空間を中心に成り立っていますが、障壁画や伝来の屏風掛け軸などには
様々な風景生き物たちが描かれています。その愛くるしい姿もまたこの世界全てのものが
仏であるという仏教観があります。
第4章 仏教美術の精華
寺院では四季を通じて様々な法要がとりおこなわれます。
その折々に方丈、書院など寺院内の各所に仏画を中心に荘厳された空間が整えられます。
厳かな仏教行事の祈りの場で用いられてきた法具や、仏画、屏風絵などの美術品は、時空を超え、今も輝き続けています。
相国寺承天閣美術館へ是非、この機会にお運びください。
展覧会概要
会期 2020年11月1 日(日)~2021年1月17日(日)
開催時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 会期中無休
※但、2020年12月27日(日)~2021年1月5日(火)は年末年始休館
入館料 一般800円(65歳以上・大学生600円 中高生300円 小学生200円)
主催 相国寺承天閣美術館 日本経済新聞社 京都新聞
協賛 一般財団法人 萬年会
協力 MBS
「いのりの四季-仏教美術の精華」@京都シネフィルチケットプレゼント
下記の必要事項をご記入の上、「いのりの四季-仏教美術の精華」@京都シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
チケットの転売は禁止です。
☆応募先メールアドレス info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2020年11月23日 月曜日 24:00
記載内容
1、氏名
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
当選無効となります。
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