吉田喜重監督死去。89歳。-大島渚や篠田正浩らとともに松竹ヌーヴェルヴァーグの旗手として活躍し、11月には海外で本格的な特集上映を開催。代表作に『秋津温泉』『エロス+虐殺』『人間の約束』『嵐が丘』--
国内外で活躍した映画監督の吉田喜重(よしだ・よししげ)さんが8日午前8時33分、肺炎のため渋谷の病院で死去。89歳。
松竹大船撮影所で木下恵介監督らに師事し、1960年に監督デビュー。
『秋津温泉』『日本脱出』などを発表し大島渚、篠田正浩らとともに「松竹ヌーベルバーグ」と呼ばれる。64年、俳優の岡田茉莉子さんと結婚。66年に現代映画社を設立し『エロス+虐殺』で、フランスなどで評価を受け、『戒厳令』などを発表。1986年、13年ぶりの映画監督として復帰作『人間の約束』で芸術選奨文部大臣賞、サン・セバスチャン国際映画祭「銀の貝殻賞」を受賞。1988年『嵐が丘』では自身初となるカンヌ国際映画祭...