特別寄稿 藤井道人監督「光と血」に寄せて
【脚本家・小寺和久】
藤井道人監督「光と血」に寄せて【脚本家・小寺和久】
2017年6月3日、新宿武蔵野館にて「光と血」は封切られた。
脚本で関わらせていただいた私こと小寺和久も毎日劇場に足を運んだり、パンフレットを作ったりしたので、制作過程の話や撮影秘話みたいなものは小規模ながら何度かお話しさせていただいてきた。
それから約2年、ソフト化にあたりこのような場を設けていただいたことに感謝すると共に、折角なので極めてパーソナルな視点で、今まで語らなかったことを綴りたいと思う。
2019年、藤井道人監督は「青の帰り道」「デイアンドナイト」「新聞記者」という3作品を世に送り出し、話題を集めている監督だ。そんな藤井監...