映画作家舩橋淳の「社会の24フレーム」連載 第5回
FRAME #5:まだ見ぬ映画言語のためのアプローチ論(1)
映画作家にとり、いかに映画そのものにアプローチするのか、どんなテーマとジャンルを選ぶのか、どんなスタイルで、どんな被写体との関係性をもつ映像言語へと落とし込んでゆくのかは、映画が企画として立ち上がる前に必ず直面する難題である。
それは有機的に絡み合った選択と判断の連続であり、そのテーマに自分がなぜひかれるのか、なにが面白いのか、それをどう面白がって、画面に載せるのか、ドキュメンタリーで撮るのか、全て台本化した劇映画で撮るのか、それとも何かその中間の新たな方法論を模索するのか、全体の流れはどうするのか?尺は?・・・というようなことを悩み抜いて選択してゆく。
僕は、劇映画もドキュメンタリーも...