還暦新人監督そわそわ日記 その4
映画を演出することは難しい
高校から大学にかけて、8ミリフィルムで映画を撮っていた。その時は、いつも絵コンテを描いて、撮影に臨んでいた。大抵は脚本も自分で書くから、文字の脚本ではなく、いきなり絵コンテで脚本を書くという、まるでアニメ演出家のようなこともしていた。
しかし、『また逢いましょう』では、絵コンテを全く描かなかった。信頼している藍河兼一という撮影監督だからというのも大きいが、絵コンテというものに縛られることも嫌だった。
ただ、絵コンテなしで現場に臨むと、困ったことが続出した。撮影場所のどこに俳優を立たせて芝居をしてもらうかというところで迷いが生じた。介護施設ハレルヤの主舞台である...