第78回ロカルノ国際映画祭
インターナショナル・コンペティション部門受賞結果
──三宅唱監督『旅と日々』が示す到達点
8月16日(現地時間)に閉幕した第78回ロカルノ国際映画祭において、三宅唱監督の『旅と日々』がインターナショナル・コンペティション部門の最高賞・金豹賞を受賞した。つげ義春の二つの短編をゆるやかに脚色した本作は、夏と冬、海辺と雪山、若者と脚本家という二重の物語を重ね合わせ、〈旅〉を通じて人がどのように孤独や不安、そして言葉に捕らえられた自己から解放されるかを描き出している。審査団が高く評価したのは、劇的な対立ではなく、日常のなかに潜む沈黙や身振りの持続をショットに刻み込む眼差しだった。
〈生活の単位=ショット〉という方法
三宅唱の映画は一貫して、生活の最小単位をショットに定着させる試みであ...