死、苦悩、神の不在など多くの重厚なテーマで映画を発表し、20世紀の代表的な映画監督として現在でも多くの映画監督に尊敬されているイングマール・ベルイマン監督の初期のCM作品です。
そんな巨匠が、CMを1本ならず9本も手がけていたことはあまり知られていません。
これらCMが制作された時期は映画で『夏の遊び』 （1951年）『不良少女モニカ』 『道化師の夜』（1953年）などの監督していた時期とかぶりますが、当時、33歳だった1950年代前半から1953年に家族を養うために、制作を受けた計9本の石鹸のシリーズCMです。
それぞれ、1分ほどのコマーシャルですが、彼は同時に視覚や物語の形で実験する機会としてそこでは、様々なスタイルで構成しています。
以下、９本の歴史的にも貴重な動画です。
Jabón Bris 1
youtu.be一番最初のCM。かなりオーソドックスなスタイル。
Jabón Bris 2: Tennisflickan
youtu.be
Jabón Bris 3: Gustavianskt
youtu.beJabón Bris 4: Operation
youtu.be
Jabón Bris 5: Trolleriet
youtu.be二人の人間が見下ろす中で、テーブルでは正邪の戦いが--もちろんこれは、石鹸によってばい菌を消滅させるということを暗示しています。
Jabón Bris 6: Uppfinnaren
youtu.be前半はサイレント映画の再現のような映像--
Jabón Bris 7: Rebusen
youtu.beモンタージュを使用し、かなりアヴァンギャルドなCM
Jabón Bris 8: Tredimensionellt
youtu.be3Dの映画館を舞台にしている。
Jabón Bris 9: Prinsessan och svinaherden
youtu.beアンデルセン物語の「ブタ飼い王子」をもとにしています。
イングマール・ベルイマン作品には欠かせない女優ビビ・アンデションとは、このCMによって出会ったという事です。
それぞれのCMの細かい説明は、以下より
