作品賞は、なんと『ムーンライト』が受賞!インディペンデントな作品からスタートして、世界の最高峰の作品にー!三冠で脚色賞と、マハーシャラ・アリに助演男優賞をもたらした。
最も本命視されていた『ラ・ラ・ランド』は6冠、デイミアン・チャゼル監督は最年少の記録を作り、主演エマ・ストーンが主演女優賞に輝いた。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が主演男優賞と脚本賞、ハリウッドに戻ってきたメル・ギブソン監督の『ハクソー・リッジ』が2冠という結果になった。
今年のアカデミー賞は、冒頭から司会のジミー・キンメルが「ハリウッドでは国籍で差別はしない」と発言しさらに米国の現状を「分断している」と断言、その上で、米国民全体に結束を訴える、メッセージを送った。
そして、2時間後壇上からトランプ大統領に直接「おい、起きてる?」とツィートそして、ハッシュタグを付けてトランプ大統領が批判した女優メリル・ストリープがよろしくと発信したりして、脱トランプ色の濃いアカデミー賞となった。
そして、2日前にノミネート監督全員で声明を発表していた外国語映画賞部門はイランのアスガー・ファルハディ監督『セールスマン』が受賞している。また、助演男優賞『ムーンライト』のマハーシャラ・アリや同じく助演女優賞『Fences』ビオラ・デイビスなど黒人俳優が受賞し、昨年の”白いオスカー”のイメージは払拭され、逆に映画や芸術を通して強固な新しい差別のない自由への団結さえも生み出そうとする新しいオスカーの姿が垣間見れた。
作品賞『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督
監督賞
『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督
32歳1か月での最年少で監督賞を受賞!1931年『スキピイ』でノーマン・タウログ監督が受賞してから85年間破られていなかった記録を塗り替え--
脚本賞
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
脚色賞
『ムーンライト』
主演男優賞
ケイシー・アフレック
主演女優賞
エマ・ストーン
一昨年の助演賞に次ぐ2度目のノミネートで初受賞!
助演男優賞
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』
助演女優賞
ビオラ・デイビス『Fences』
脚本賞『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
美術賞
『ラ・ラ・ランド』
撮影賞
『ラ・ラ・ランド』
リヌス・サンドグレン受賞!
主題歌賞「City Of Stars」
『ラ・ラ・ランド』
作曲賞『ラ・ラ・ランド』
衣装デザイン賞
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『スーサイド・スクワッド 』
録音賞
『ハクソー・リッジ』
編集賞
『ハクソー・リッジ』
メル・ギブソンが、10年ぶりに監督を務めた『ハクソー・リッジ』が復活の2冠
音響編集賞
『メッセージ』
視覚効果賞『ジャングル・ブック』
外国語映画賞
『セールスマン』アスガー・ファルハディ監督
2度目の受賞となる
長編ドキュメンタリー映画賞
『O.J.: Made in America』
短編ドキュメンタリー賞
『ホワイト・ヘルメット-シリアの民間防衛隊-』
長編アニメ映画賞 『ズートピア』
ディズニー強し。5年連続。
短編アニメ映画賞『ひな鳥の冒険』
短編実写映画賞は『Sing(原題)』