今年のカンヌ国際映画祭で、最も話題になった作品。『Toni Erdmann』の海外予告が公開された。
コンペティション部門に出品作の中で、星取表でトップを独走し、誰もが受賞を信じ、最も高評価の作品として多く支持を集めた今作。
実際にコンペでのこの作品が無冠に終わると、ネットを中心に「ありえない!」「なぜ?」と多くの不満が上がったドイツ人マレーン・アーデ監督の長編三作目となる『Toni Erdmann』。
内容は、コンサルティングの仕事一筋のキャリアウーマンの娘と元々教師だったが、現在は仕事もなくつまらない話ばかりする初老の父親の関係を中心にしたお話で、人間のおかしさを描いた作品。
人間の孤独や疎外感を描いたアート作品でありながら、コメディというとてつもなくユニークな作品であるという。
2009年、ベルリン映画祭で『恋愛社会学のススメ』が2つの銀熊賞(女優賞・審査員賞)を受賞しているドイツのマーレン・アーデ監督はプロデューサーとしても多くの作品に参加して、特にポルトガルのミゲル・ゴメス監督とは〈アラビアン・ナイト〉Arabian Nights 三部作なども手がけています。
また、今年のアカデミー賞外国語映画賞部門のドイツ代表に決定し、有力候補になっていますので、カンヌのリベンジなるかと期待が持てる要チェック作品です。