京都・相国寺承天閣美術館で優雅な貴族文化を辿る
「王朝文化への憧れ―雅の系譜」
平安時代の『伊勢物語』や『源氏物語』に描かれる華やかで優美な世界。
そんな貴族文化の雅(みやび)への憧れは、現代の私たちのみならず、江戸時代の人々もまた、強く抱いていました。
今回は百人一首で有名な歌人・藤原定家の墓所で、定家ゆかりの寺宝を有する京都・相国寺より、「王朝文化への憧れ―雅の系譜」の展覧会を紹介させていただきます。
相国寺塔頭の慈照院には、桂離宮や古今伝授で有名な八条宮智仁親王の菩提所として、宮家ゆかりの寺宝が多く伝来しています。
江戸時代に描かれた伊勢・源氏物語の屏風絵とともに、江戸時代の公家の和歌や絵画を通して、古(いにしえ)の日本の風情が感じられる王朝文化の世界をお愉し...