cinefil連載【「つくる」ひとたち】インタビュー vol.16「自分の目に見えるビジョンや、根底にあるリアリティのようなものが大事」映画『人数の町』荒木伸二監督×菅野和佳奈プロデューサー 対談インタビュー
第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中から準グランプリに選ばれた作品『人数の町』が、中村倫也さん主演で9月4日(金)より公開されます。本作は、衣食住が保証され、出入りも自由だが決して離れることはできない、という謎の“町”を舞台にした新感覚のディストピア・ミステリー。今回は、本作の荒木伸二監督と、プロデューサーの菅野和佳奈さんに、脚本や設定、“町”づくりへのこだわりなどを中心に幅広くお話をお聞きしました。
ーーたくさんの応募作品の中から、『人数の町』の企画書と脚本を読んだ印象を教えていただけますか?
菅野 和佳奈(以下、菅野):241作品の応募があり、2ヵ月くらいの間に全作品の企画書...