神聖なる南山城の仏像に心癒されるひとときを!
浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念 特別展
聖地 南山城―奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―
京都府の最南部、奈良市に隣接する地域は旧国名の山城国にちなんで、いま「南山城(みなみやましろ)」と呼ばれ注目されています。
なだらかな山間を木津川が流れる風光明媚な地であり、仏教の伝来後、7世紀には聖武天皇の恭仁京(くにきょう)造営の際に、行基によって木津川への架橋がなされました。
平城京から長岡京・平安京への遷都以降も南山城は新旧両都をつなぐ回廊的な地域として、重要な役割を担ってきたのです。東大寺や興福寺といった奈良の大寺との深い関わりのなかで寺院が相次いで建立され、また、木津川流域の山々は俗世を離れた聖地として山岳修験の拠点とされました。
このたび、日本仏教の聖地である南山城の仏像や...