オリンピック開幕日より緊急再上映『破壊の日』そして新作『全員切腹』-豊田利晃監督インタビュー「強欲という物の怪に取り憑かれた社会をお祓い」
『破壊の日』は東京五輪を控え、強欲という物の怪に取り憑かれた社会をお祓いしてやろうと思い、昨年の一月に企画を立ち上げました。
しかし、その物の怪はコロナという現実的な死の脅威、あるいはコロナに脅える人の心に変貌しました。コロナはいずれ収束に向かっていくと思います。でも、一度植えつけられた恐怖心を振り払うことはなかなか難しいことだと思います。映画がその恐怖心を少しでもふり祓うことができれば作る意味があると思っています。作らなければ僕自身が先に進めないという想いがあります。コロナと共に生きていく(あるいは死の)覚悟が試されている気がしています。
自分の生き方を変えることは勇気がいることですが...