若冲と近世絵画 日本美術の「粋」ー 京の絵師たちによる美の競演 ー
独創的な絵画表現で人々を魅了してやまない江戸時代の絵師・伊藤若冲(1716~1800)が、300年の時を超え、今また脚光を浴びています。
四季折々の花鳥風月を鮮やかな色彩で細密に描き、鶏や鶴、犬、虎、昆虫などを鋭い観察眼で奇抜に用い、独特の画面構成、絵画技法を駆使した、斬新な「若冲ワールド」は、まさに「超絶技巧」。
見る人すべてを惹きつけ、感動させます。
これこそ、現代が求める日本美術の「粋」でしょう。
このたび、京都・相国寺承天閣美術館において「若冲と近世絵画」展が開催されます。
18世紀の京都では、多くの絵師たちが手腕を振るいましたが、相国寺と深いかかわりのある伊藤若冲や、池大雅、円...