少女たちの声なき叫びが胸を打つ渾身のドキュメンタリー『少女は夜明けに夢をみる』メヘルダード・オスコウイ監督インタビュー
11月2日(土)から岩波ホールほか絶賛公開中の『少女は夜明けに夢をみる』。イランの少女更生施設に密着した本作は、ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞を受賞し、世界各国の映画祭でも数多くの賞を受賞した崇高なドキュメンタリー映画だ。
まるでジャン・ヴィゴの『新学期・操行ゼロ』(33)そのままの純粋で溌剌とした少女たちの姿と、その胸の奥深くに刻まれた悲痛な傷跡が観る者の心に焼きつく。「見えない存在(インビジブルピープル)」として疎外されてきた彼女たちの姿は、スクリーンの上で「確かな存在」として現れている。そのような少女たちの姿を通して監督メヘルダード・オスコウイが問うているのは、スクリー...