夜の葉~映画をめぐる雑感~ #番外編
交差する視点 – 日仏インディペンデント映画特集
ユベール・ヴィエル『アルテミス、移り気なこころ』×清原惟『わたしたちの家』上映後アフタートーク
映画をつくるということは、言うまでもなく、すでに自分を映画作家とみなすことだ。芸術家とみなすことだ。ということは、自分のものの見かたを「真実」の名において他人に強要しようとすることだ。(略)
誰もが映画監督になれる。映画をつくろうと思って、つくれば、形のうえではもういっぱしの映画監督なのである。そこまでは誰にでもできることなのである。(略)
……おぼつかなくも口ごもりつつ一所懸命に語って表現した《わたしの》真実が少しでも《あなたの》真実となりえたら、わたしはふたたびまた映画をつくる勇気を持ち、気おくれせずに第二作にとりかかるだろう。
(フランソワ・トリュフォー「わが処女作」〈山田宏一、蓮...