シネフィル映画短評 第218回 『ミモザの島に消えた母』
映画『ミモザの島に消えた母(原題: Boomerang)』
『サラの鍵』の原作者タチアナ・ド・ロネの著書を基に、ある男性が幼いころに経験した母の死の真相と家族の秘密にたどり着くまでを丁寧に綴るヒューマンサスペンス。
30年前の母の死の謎を探る主人公が、家族の悲しい秘密に触れ、再生していくさまを映し出す。
主演は『ムード・インディゴ うたかたの日々』『クリムゾン・リバー』などのローラン・ラフィット。『オーケストラ!』『イングロリアス・バスターズ』などのメラニー・ロランが共演。
登場人物の心理をつぶさに捉える緊張感たっぷりの展開に引き込まれる。101分のこぢんまりした上映時間にも関わらず、驚...