大人のパリ映画散歩 第3回 カルチエ・ラタン-3
セーヌに向かってさらに北上
パリ大学ソルボンヌ校の西側を通るソルボンヌ通りを北上するとエコール通りにぶつかる。この交差点からはクリュニー中世美術館が正面に見える。この美術館は元は中世に絶大な影響力を誇った修道会の院長の宿舎で、現在はタピストリー《貴婦人と一角獣》(15世紀末)ほか中世のものを中心に2万数千点を所蔵している。この西側にはローマ時代のテルム(共同浴場)跡があり、通りからもそのかなりの部分を目にすることができる。
交差点から東に300mほど歩いてから左折すると右に『静かなふたり』の舞台となった「緑の麦」書店がある。「静かな2人の時間が流れるにふさわしい」とでも表現したくなるよう...