「テート美術館所蔵 コンスタブル展」
空気感まで伝わってくる繊細な風景画
イギリスを代表する風景画家、ジョン・コンスタブル(1776-1837年)の日本で35年ぶりとなる大回顧展が三菱一号館美術館にて開催中です。
コンスタブルは生まれ育った英国の田園風景を愛し、刻々と移ろいゆく空の雲や、光を受けて輝く緑の樹々などを描きました。
戸外の光のもとで制作された彼の作品からは清々しいその空気感までが伝わってくるようです。
1歳年長のJ. M. W. ターナーとともに2大巨匠として自国の風景画を刷新し、その評価を引き上げました。
ターナーが絶えず各地を旅して、国内外の景観を膨大な数の素描に収めたのとは対照的に、コンスタブルは、ひたすら自身の生活や家庭環境と密接に結びつく...