cinefil連載『映画と小説の素敵な関係』第十二回『ドリーマーズ』-中編 江面貴亮
Cinefil連載『映画と小説の素敵な関係』
第十二回 『ドリーマーズ』―中編
『ドリーマーズ』(『THE DREAMERS』)――この作品は、ギルバート・アデアが1988年に発表した『聖なる子供たち』(『Holy Innocents』 日本では未刊行。現在は絶版)が底本となっています。発表当時からいくつもの映画化のオファーが来たにも関わらず断り続けていたところ、2001年に、かの大プロデューサー、ジェレミー・トーマスから打診が来て、「ベルトルッチが映画化したいと言っていて、その代理」と聞き、ベルトルッチならと承諾したというものです。
そしてその際にベルトルッチが出したオファーには、「ア...