映画監督・旦 雄二の☆それはEIGAな! Cool! It's a movie! by DAN Yuji ♯32(通算 第51回) 映画『がむしゃら』を鑑賞して
『がむしゃら』。試写にも封切にもついに行けなかったこの映画を、東京ではとりあえず最終上映という今日さきほど、滑り込みでようやく鑑賞した。
なんという熱さか。なんという強さか。なんという気高さか。高原秀和監督の奥底にあるピュアな部分が、対象の安川惡斗レスラーの中の同じようにピュアなそれと共振し、マックスまで増幅した結果だろう。
「俺は対象をなんとかしてやろうとは思わない、話を聴いてあげたいだけだ」(上映後のトークで)
監督のその姿勢が、安川をしてここまで語らせる。ここまで自分をさらけ出させる。
やはり観てよかった。業界仲間の、あきらかにリピーターの監督を複数お見かけしたが、それもうなずける...