静寂の中に日本情緒漂う繊細な美しさ
「密やかな美 小村雪岱のすべて」 雪岱の代表作を網羅した過去最大規模の回顧展! あべのハルカス美術館12月27日~2026年3月1日開催、千葉市美術館2026年4月11日~6月7日、埼玉県立近代美術館7月11日~9月23日巡回予定。
静寂の中に情緒あふれる繊細な日本の美を描き出した小村雪岱(こむらせったい)(1887~1940)。雪岱が描く世界は、日本風情漂う青柳や、雪景色が描かれ、懐かしさが感じられます。一方、余白を生かした画面構成は、現代に通じるモダンな感覚も感じられます。
雪岱は、大正から昭和初期にかけて活躍した美術家で、日本画や書籍の装幀、挿絵や映画の美術考証、舞台装置に至るまでを幅広く手がけました。
小村雪岱という名前は、雪岱が敬愛する泉鏡花が名付けたもので、「小さな村から見える雪の泰山」に由来しています。〔※泰山(たいざん)とは、中国の道教の聖地五岳の中でも最も尊い山で、高く立派な山のことです。〕
このた...