「東風(こち)吹かば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
これは学問の神様として知られる菅原道真が詠んだ有名な和歌で、道真が太宰府に左遷されるとき、京都の梅に別れを惜しんで詠んだものです。
その梅の木が道真を慕って、京都から九州の太宰府まで飛んで行ったとされる「飛梅(とびうめ)」伝説も残っています。
菅原道真を祀った京都・北野天満宮は梅の名所として知られ、「梅苑・花の庭」では、2月中旬頃から3月初旬頃には、可憐な梅の花が満開となり、まさに花鳥風月、雪月花の美しさ、日本風情が感じられます。
このたび、京都国立博物館では、令和9年(2027)に道真公の薨去から1125年目の式年大祭「半萬燈祭」が執り行われることを機に、北野天満宮に伝わる国宝・重要文化財17件を中心とした全国の天神信仰ゆかりの珠玉の作品を一挙公開する特別展「北野天神」が開催されます。
史上初となる国宝《北野天神縁起絵巻(承久本)》全巻全場面公開のほか、重要文化財の「弘安本」「光信本」「光起本」など多くの北野天神縁起絵巻が公開され、説話上の北野天神誕生の場面に迫ります。
また、京都国立博物館と北野文化研究所の調査によって発見された作品や、日本各地の天満宮・天神社ゆかりの社寺に伝わる名品の数々から、知られざる天神信仰が紹介されます。
遥か平安時代に思いを馳せ、天神信仰が受け継がれる悠久の歴史を辿る旅に出ましょう。
第1章 天神信仰
「北野天神縁起絵巻」とは、平安時代前期を代表する政治家・学者の1人である菅原道真の生涯と、彼が死後、神としてまつられる様子を綴った絵巻です。古来、数多く作られましたが、本文に承久元年(1219)の年号をもつ通称「承久本」は、最古かつ最優品です。
![画像: 束帯天神像(根本御影) 京都・北野天満宮蔵 [5月5日~6月14日展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/36f786a6a384200e3025eff526089a57ba1f1cfe_xlarge.jpg)
束帯天神像(根本御影) 京都・北野天満宮蔵 [5月5日~6月14日展示]
束帯天神像(根本御影)は、菅原道真の束帯姿の肖像画で、北野天満宮で最も重んじられています。
菅原道真は承和12年(845)、文書博士・菅原是善の三男として生まれました。宇多天皇の信任を得、文書博士を経て天皇の側近として、その政治手腕を発揮しました。
寛平6年(894)の遣唐大使に任命され、醍醐天皇の世となって右大臣に昇進した道真ですが、讒言により大宰員外帥として九州へと左遷され、大宰府で没しました。
道真の死後、京では相次いで凶事が起こり、これらは無念の死を遂げた道真の祟(たた)りによるものとされたため、天暦元年(947)に村上天皇の勅命により、京都の北西(天門)に位置する北野の地に彼の怨霊を鎮める社が創建され、これが北野天満宮でした。
![画像: 国宝《伝菅公遺品のうち玳瑁装牙櫛 》 大阪・道明寺天満宮蔵 [5月12日~6月14日展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/b6a213f08ea335f9298766b39485acfc0c47efa6_xlarge.jpg)
国宝《伝菅公遺品のうち玳瑁装牙櫛 》 大阪・道明寺天満宮蔵
[5月12日~6月14日展示]
道真が愛用したと伝わる櫛。
![画像: 《十一面観音立像》 京都・曼殊院蔵 [通期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/6c34f9edb8799e444dda53e940f6861097022dea_xlarge.jpg)
《十一面観音立像》 京都・曼殊院蔵 [通期展示]
第2章 北野天満宮の歴史
菅原道真が北野の地に神として祀られるまでの草創の由来と、その霊験説話を集めた絵巻物が「北野天神縁起絵巻」です。
![画像: 国宝《北野天神縁起絵巻(承久本)》巻第1(部分)京都・北野天満宮蔵 [通期展示、写真の場面は前期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/acdea23c2934c6710d198366b5cccd9b9645ea38_xlarge.jpg)
国宝《北野天神縁起絵巻(承久本)》巻第1(部分)京都・北野天満宮蔵
[通期展示、写真の場面は前期展示]
![画像: 国宝《北野天神縁起絵巻(承久本)》 巻第6(部分)京都・北野天満宮蔵 [通期展示、この場面は後期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/1517fd6aaeea18e5a3f1a3e44690bb2af2bbf9a1_xlarge.jpg)
国宝《北野天神縁起絵巻(承久本)》 巻第6(部分)京都・北野天満宮蔵
[通期展示、この場面は後期展示]
![画像: 《北野宮曼荼羅図》京都・北野天満宮蔵 [前期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/3f54c019d9da27093f5f5791274568331f172067_xlarge.jpg)
《北野宮曼荼羅図》京都・北野天満宮蔵 [前期展示]
束帯姿の天神象像を中核に北野天満宮の境内が描かれています。上部円相内の五尊や中央の向かって右に建つ赤い多宝塔などは当時の神仏習合の様子を表しています。
第3章 北野天満宮と芸能・文化
菅原道真は学問の神様だけでなく、和歌や芸能、戦勝祈願の神としても敬われ、北野の地は各時代において芸能と文化の一大発信拠点の役割を担ってきました。
![画像: 重要文化財《赤糸威鎧 大袖付》 奈良・長谷寺蔵 [前期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/bc12cdb2017e532b649244fcb40c511fd41361be_xlarge.jpg)
重要文化財《赤糸威鎧 大袖付》 奈良・長谷寺蔵 [前期展示]
道真公は武神としての側面もありました。奈良・與喜天満神社に奉納された大鎧。
![画像: 重要文化財《阿国歌舞伎図屏風》 京都国立博物館蔵 [前期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/7eaafdf999b84ac368d4f26bc513842aa173c726_xlarge.jpg)
重要文化財《阿国歌舞伎図屏風》 京都国立博物館蔵 [前期展示]
![画像: 重要文化財《太刀 国綱ト銘ガアル(鬼切丸・髭切)》京都・北野天満宮蔵 [通期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/7df3f3bc5dd21f8936ab98a640407f41c20b2587_xlarge.jpg)
重要文化財《太刀 国綱ト銘ガアル(鬼切丸・髭切)》京都・北野天満宮蔵 [通期展示]
![画像: 重要文化財《太刀 銘□忠(薄緑・膝丸)》京都・大覚寺蔵 [通期展示]](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2026/04/02/489a871b8ccc6f5c06c660309a4d4f21f0ef3dda_xlarge.jpg)
重要文化財《太刀 銘□忠(薄緑・膝丸)》京都・大覚寺蔵 [通期展示]
源氏の重宝で、"兄弟刀"とも呼ばれる2振が同じケースに展示され、撮影も可能です。
北野天満宮と大覚寺が所蔵する重要文化財の太刀《髭切》、《膝丸》はそれぞれ罪人の髭(ひげ)や膝(ひざ)を斬ったことに由来します。鬼退治の伝承から《鬼切丸》という名前も合わせ持ちます。
「北野の天神さん」と今も親しまれる北野天満宮。学問の神様だけではなく、芸能・文化の信仰も集めました。また、室町から戦国時代に荒廃した京都の復興には豊臣秀吉、秀頼父子の尽力もありました。多くの武具や刀が奉納され、武神としても崇拝されました。
史上初となる《北野天神縁起絵巻(承久本)》全巻全場面公開は圧巻です。眼福のひとときをお過ごしください。
展覧会概要
展覧会名:特別展「北野天神」
会場:京都国立博物館 平成知新館(京都市東山区茶屋町527)
会期:2026年4月18日(土)~6月14日(日)
[前期:4月18日~5月17日、後期:5月19日~6月14日]
開館時間:午前9時~午後5時30分(金曜日は午後8時まで)
※入館は各閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)
※料金など詳細は下記展覧会公式サイトに触れて頂きますとご覧いただけます。
展覧会公式サイト:
シネフィルチケットプレゼント
下記の必要事項、をご記入の上、特別展「北野天神」@京都国立博物館 シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上2組4名様に、招待券をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2026年4月27日 月曜日 24:00
記載内容
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