東京国立近代美術館において現代日本を代表するアーティスト大竹伸朗の大回顧展「大竹伸朗展」が2023年2月5日(日)まで開催されています。
16年ぶりの大回顧展で作品数はおよそ500点というとてつもないボリュームと密度で、半世紀近くにおよぶ創作活動が一挙に紹介されています。
![画像: 展示風景より:手前《男》(1974-1975)富山県美術館 photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/d2716a17724a1357b3430e3ee3f346c8036c9870_xlarge.jpg)
展示風景より:手前《男》(1974-1975)富山県美術館
photo©️saitomoichi
大竹伸朗は1955年東京都生まれ。1980年代初めにデビューして以来、様々な表現手法で絵画、版画、素描、彫刻、映像、絵本、音、エッセイ、インスタレーション、巨大な建造物に至るまで、数多くの作品をつくってきました。近年ではドクメンタ(2012)とヴェネチア・ビエンナーレ(2013)の二大国際展に参加し、また、「アゲインスト・ネイチャー」(1989)、「キャビネット・オブ・サインズ」(1991) など歴史的に重要な展覧会にも多く参加しています。
まさに現代日本を代表するアーティストです。
![画像: 展示風景より:手前《ヘッド》(1988) photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/8ceca9e3b97488708c7a96a30a1fce4b9de337d5_xlarge.jpg)
展示風景より:手前《ヘッド》(1988)
photo©️saitomoichi
本展の見どころは三つあります。
・16年ぶりの大回顧展
2006年に東京都現代美術館で開催された「全景 1955-2006」以来となる大規模な回顧展。半世紀近くにおよぶ創作活動を一挙に紹介しています。
・およそ500点の圧倒的なボリュームと密度
最初期の作品から近年の海外発表作、そしてコロナ禍に制作された最新作まで、およそ500点の作品が一堂に会しています。小さな手製本から巨大な小屋型のインスタレーション、作品が発する音など、ものと音が空間を埋め尽くします。
・7つのテーマで体感する作品世界
7つのテーマ「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」に基づいて構成。時代順にこだわることなく大竹の作品世界に没入し、その創作のエネルギーを体感できる空間が出現しています。
![画像: 展示風景より:《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》(2012) photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/23/0193ebb0eab99dd6f30c433235fa3f01fbc627e6_xlarge.jpg)
展示風景より:《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》(2012)
photo©️saitomoichi
![画像: 展示風景より:《家系図》(1986-1988)セゾン現代美術館 photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/23/e84eb0d993941ab521074dd532757b1398773317_xlarge.jpg)
展示風景より:《家系図》(1986-1988)セゾン現代美術館
photo©️saitomoichi
![画像: 展示風景より:《憶景 14》(2018) photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/591c2886741fe13846b0e98bbf40058021d9fc89_xlarge.jpg)
展示風景より:《憶景 14》(2018)
photo©️saitomoichi
あらゆる素材、あらゆるイメージ、あらゆる方法で、作者が「既にそこにあるもの」と呼ぶテーマのもとに半世紀近く持続してきた制作の軌跡を辿ることができます。そして時代順にこだわることなく作品世界に没入できる展示によって、走り続ける強烈な個性の脳内をめぐるような機会となっています。私も7つのテーマ空間を何度も行ったり来たりして、大竹ワールドを堪能しました。
![画像: 展示風景より:《スクラップブック #66 /宇和島》(2010-2012) photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/7e65b2a91d344a220b4e396396d0868201fe57ef_xlarge.jpg)
展示風景より:《スクラップブック #66 /宇和島》(2010-2012)
photo©️saitomoichi
![画像: 展示風景より:《スクラップブック #69 /宇和島》(2016.5.26-2017.5.31) photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/23/4b8d73fe6f88b8ce4ad29478a9ebc50061b3077a_xlarge.jpg)
展示風景より:《スクラップブック #69 /宇和島》(2016.5.26-2017.5.31)
photo©️saitomoichi
![画像: 展示風景より:《サンティアーゴ》(1985)富山県美術館 photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/78060e551ade560dc26205eae61772d0abd92338_xlarge.jpg)
展示風景より:《サンティアーゴ》(1985)富山県美術館
photo©️saitomoichi
「音」がテーマの展示のみ2階ギャラリー4が会場です。
![画像: 展示風景より:《ゴミ男》(1987)東京都現代美術館 photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/576980f2689cc04d9383f1aee2ba15082d7ca7ff_xlarge.jpg)
展示風景より:《ゴミ男》(1987)東京都現代美術館
photo©️saitomoichi
![画像: 展示風景より:《ダブ平&ニューシャネル》(ステージ)(1999)公益財団法人 福武財団 photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/3f771bfc260c6b532c6b04ac00073e54af302352_xlarge.jpg)
展示風景より:《ダブ平&ニューシャネル》(ステージ)(1999)公益財団法人 福武財団
photo©️saitomoichi
内覧会の際には作者本人が演奏していました。
![画像: 展示風景より:《ダブ平&ニューシャネル》(コントロールブース)(1999/公益財団法人 福武財団)を演奏する大竹伸朗 photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/a2c5377dd872a406294fcb27651fa5057a4a4cdc_xlarge.jpg)
展示風景より:《ダブ平&ニューシャネル》(コントロールブース)(1999/公益財団法人 福武財団)を演奏する大竹伸朗
photo©️saitomoichi
「音」がテーマのセクションでは貴重なライブ映像の記録なども観られます。
![画像: 展示風景より:「音」がテーマのセクション photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/22/2badd1926506b132b7c57bf36d7f9cb2a4dbb409_xlarge.jpg)
展示風景より:「音」がテーマのセクション
photo©️saitomoichi
一番最初に目に入る作品のはずですが、気付かないと探すのが大変です。
![画像: 展示風景より:東京国立近代美術館のテラスに設置された《宇和島駅》(1997) photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/21/1bc9f0b67103b6dbbc79bb2e81a74cf7430aceb9_xlarge.jpg)
展示風景より:東京国立近代美術館のテラスに設置された《宇和島駅》(1997)
photo©️saitomoichi
![画像: 図録は一冊にまとまっておらず、熱量があふれる様子を感じさせる。 photo©️saitomoichi](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2022/11/23/754e72ea23770b643cd0a7892132a944f672446f_xlarge.jpg)
図録は一冊にまとまっておらず、熱量があふれる様子を感じさせる。
photo©️saitomoichi
大竹伸朗展ではアプリで作品リスト、セクション解説、音作品を提供しているのもユニークです。
公式サイトでは、来場前にアプリのインストールすることを勧めていますので、ぜひ、準備して行きましょう。
開催概要
会期:開催中〜2023年2月5日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー、2Fギャラリー4
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00〜17:00
金曜・土曜は10:00-20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 ※ただし、1月2日、9日は開館
年末年始 12月28日~1月1日
1月10日(火)
観覧料:一般 1,500円、大学生 1,000円
※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等を要提示
※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により200円引きで観覧できます
※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)も観覧できます
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式URL:https://www.takeninagawa.com/ohtakeshinroten/
●愛媛・富山に巡回予定
シネフィルチケットプレゼント
下記の必要事項、をご記入の上、「大竹伸朗展」シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、招待券をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2022年12月11日 日曜日 24:00
記載内容
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