渋江譲二の「嗚呼！銀幕の女神様♡」第14回
『神は見返りを求める』〜鈍臭い地味系女子！！
守ってあげたくなっちゃう、手が届きそうな女の子！？〜

渋江譲二の「嗚呼！銀幕の女神様♡」第14回
『神は見返りを求める』〜鈍臭い地味系女子！！
　守ってあげたくなっちゃう、手が届きそうな女の子！？〜

暑い日が続きますね・・・・。ハァハァ。

こんにちは！渋江譲二です！今年って梅雨、ありました？？

街に人が溢れ出し、本来の姿を取り戻しつつある日本。
感染症の恐ろしさを忘れずに、今後も手洗いうがい、
そして清潔に！

映画界もまた元気に傑作を量産していきましょう！！

離れていた人達も、早く映画館に戻っておいで〜〜〜〜！！！

いつものように足繁く映画館に通う僕ですが、
また久しぶりに気になるヒロイン見つけちゃいましたっ！

『神は見返りを求める』

監督・脚本:吉田恵輔（吉の士は土）

出演:ムロツヨシ 岸井ゆきの / 若葉竜也 吉村界人 淡梨 柳俊太郎　他

大好きな吉田恵輔監督作品！！！

吉田監督の描くヒロインは、
必ずと言っていいほどツボる要素があるんです。

単純に僕のタイプ・・・・？？いや、それだけじゃない、
一癖も二癖もあって、いつも僕を悶えさせてくれるのです！！

前にご紹介した『ヒメアノ〜ル』https://cinefil.tokyo/_ct/17024892、
『犬猿』https://cinefil.tokyo/_ct/17149832に続きご紹介するのがこのヒロイン！！！

岸井ゆきのさん演じる、ゆりちゃん！！！

【簡単なあらすじ】

イベント会社に勤める田母神（演 ムロツヨシ）は合コンでYouTuberゆりちゃん（演 岸井ゆきの）と出会う。

不器用で鈍臭いゆりちゃんはなかなかYouTubeの再生数が伸
びないことに悩むが、それこそ「神」
のように見返りを求めず撮影などを手伝う田母神。
2人はパートナーになって活動していく。

ひょんなことから人気YouTuberのチョレイ・カビゴン（演 吉村界人・淡梨）と知り合うゆりちゃん。
そのチャンネルの体当たり企画に出演したことをキッカケに大バズ
り！

しかしその出演の仕方に納得のいかない田母神、
すれ違い始める2人。

そんな中、
人気YouTuberになり環境が変わっていくゆりちゃんを尻目
に、あることをキッカケに神のように優しかった田母神は・・・・
・！？

出だしのポップな展開は、終始ニヤニヤして観てしまいました！
マスクあって良かった〜。

田母神さんとゆりちゃんが仲良くなっていく様子はなんだかとても
可愛くて、
今後どうなるか分からない2人の関係にドキドキワクワク！！

が、しかし！その後は完全な人間ドラマ！！

変わっていってしまう2人の関係に観ているこっちも悔しくて残念
で。。。

メインビジュアルの2人が寄り添う姿を見ると、
なんだかとても辛くなってしまいます。この気持ち、
観たら分かりますきっと。

どっちの気持ちも分かる！！
からこそ最後まで息を呑んで見守ってしまいました。

まさかYouTubeの動画を作る話でこんなに手に汗握ってしま
うとは・・・・。

そして流行りのYouTuberという存在の在り方。
プロでなくても気軽に制作物を発信できる便利なコンテンツですが
、世界に発信されてしまう以上、
物によってはアマチュアと片付けることもできない。

何をするにも情熱と無茶を混同してしまってはいけないと、
この作品を観て思いました。

立場や状況で人間は変わってしまう。いや、本性が現れる・・・・
？

僕は見返りを求めない善意なんて無いと思うんです。
あるとしたら肉親、自分の子供に対してくらいじゃないかって。

下心があるのが人間。でもそれが偽善かっていうと、
結果相手の為になっているのなら決して悪いことでもなくて。

相手の裏の気持ちを知っていて搾取する人間だって大勢いる中で、
不器用で素直なゆりちゃんと、
そしてもしかしたらゆりちゃんよりも不器用な生き方をしているか
もしれない田母神さんの関係は、とても癒しになりました。

いや、
ゆりちゃんだって本能では田母神さんの気持ちが分かってて利用し
ていたのかも・・・・？

でも、それもまた人間、ですな。。

ゆりちゃんは地味だし、正直センスの無い女の子。

いわゆる「イケてる人達」からしたらとてもダサ〜い女の子。

しかしねぇ、、こういう女の子は逆にモテてしまうんですよ。。

ナゼかって？？答えは簡単、、

だって助けてあげたくなっちゃうからねっっっ！！！？

そしてよぉ〜く見ると磨けば光る素材（
そりゃ岸井ゆきのさんだからね）じゃないですか！

ただただひたすらやりたいことにチャレンジする姿は我々の父性の
ようなものを刺激しまくるのです。

※ここからネタバレ含みます！読みたくない方はこのまま劇場へ！！

↓

田母神さんに撮影や編集で超お世話になりまくるゆりちゃん。

そのお返しが・・・・手料理！！！！

それも手の込んだものじゃなくてビーフシチュー！！

嗚呼っ！そこも！なんかセンスが！！嗚呼っ！！！

いやでもでも！これなんですよ！？これがまたモテる要素で！！

そりゃお金が無いのもあるでしょう。しかし、
そんな庶民的な姿が「手が届きそうな女の子」なんですよね。

こっちが気取らなくてもいい。カッコつける必要も無い。
きっとこの子はありのままの自分を受け入れてくれるはず、、
そんな気持ちにさせてくれのがゆりちゃんなのです。

身近にいる女子から見たらダサくて魅力が分からないかもしれませ
ん。

しかし、男にはオールマイティーでモテるの要素があるのでは？？
いわゆる男ウケする女の子！

そしてあることで謝罪動画を出すことになり田母神に迷惑をかけて
しまうゆりちゃん。

その時の田母神さんに対しての誠意の見せ方。。
自ら洋服を脱ぎ出し・・・・あぁっ！！

田母神の男としての気持ちを知っていてなのか、、、
それとも本当に取り乱していたのか・・・・？

どちらにしろ、意外で大胆な行動にドキドキでしたっ！

しかし人気YouTuber、
人気デザイナーと出会うことで一躍人気者になってしまうゆりちゃ
ん。

それを機にファッションも変わり、髪色も変わり、
明らかに垢抜けていくのですが・・・・・、、、

やめろぉぉぉ！！！ゆりちゃん！！！
アンタそんなんじゃないよぉぉぉ！！！

いや分かってる！！ホントはそうなりたかったのは分かってる！

そしてそんなんじゃないとか言うのも男の勝手な押し付けだっての
も分かってる！！！

でもさ・・・、なんか、量産型？になっちゃったっていうかさ・・
・・。

あのおっちょこちょいで人懐っこかったゆりちゃんを知ってるだけ
にさ・・・・、やっぱり、オジサン悲しいよ。。

女の子って、服やメイクでこんなに変わってしまうものなんですね 泣泣泣

それからというもの、
徹底的にやり合うことになる田母神さんとゆりちゃん。

しかし田母神さんにも大きな理由があって、
そしてゆりちゃんも叶えたかった夢があって。

あんなに仲良しだった2人を観てからの急転直下！

そしていろんな事件をキッカケに、
また2人はお互いのことを想い合い・・・・？？

色々と語りましたがこれはほんの一部分！！

絶対に本編を観て欲しいっ！！

主人公2人だけでなく、
皆さんの周りにもきっと似た人が存在するであろう、
軽薄な世渡り術を見せる奴や薄っぺらな人間性の奴など、
とにかくクセまみれの登場人物いっぱいの見どころ満載な人間ドラ
マです！！

これを読んで興味を持った皆さん、

今すぐ劇場へGO！！！！！！

渋江譲二（しぶえ・じょうじ）
1983年3月15日生まれ。
長野県出身。2003年にドラマ『美少女戦士セーラームーン』タキシード仮面役でデビュー。
主な出演作はEX『仮面ライダー響鬼』(2005)、TBS『砂時計』(2007)、NTV『ホタルノヒカリ』(2007)、映画『クロサワ映画』(2010)、『ふるさとがえり《主演》』(2011)など。2020年3月にはW主演（大野いと）『新卒ポモドーロ』が公開された。
公式noteブログ https://note.com/joujishibue0315
公式Twitter @shibue0315 公式Instagram @shibue0315

『神は見返りを求める』予告編

ムロツヨシ　岸井ゆきの
若葉竜也　吉村界人　淡梨　栁俊太郎
田村健太郎　中山求一郎　廣瀬祐樹　下川恭平　前原滉

監督・脚本：吉田恵輔

主題歌:空白ごっこ「サンクチュアリ」　挿入歌:空白ごっこ「かみさま」(ポニーキャニオン)　音楽：佐藤望

企画：石田雄治　プロデューサー：柴原祐一　花田聖

撮影：志田貴之　照明：疋田淳　録音：鈴木健太郎　美術：中川理仁　装飾：畠山和久　編集：田巻源太　VFXスーパーバイザー：白石哲也
衣裳：松本紗矢子　ヘアメイク：杉山裕美子　スクリプター：増子さおり　音響効果：渋谷圭介　キャスティング：川口真五　助監督：松倉大夏　制作担当：森田勝政　
音楽プロデューサー：杉田寿宏　ラインプロデューサー：島根淳　宣伝プロデューサー：宇佐美梓　

配給：パルコ　
宣伝：FINOR　制作プロダクション：ダブ　　　
©2022「神は見返りを求める」製作委員会

■Twitter：＠MikaeriKami

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