2021年7月28日はペルー独立200周年です。ペルー映画を紹介する活動を行ってきたブエナワイカが、この節目の年にペルー映画祭を開催する。

ドキュメンタリー、フィクションなど様々ジャンルやテーマの作品を10作品以上一挙上映

山形国際ドキュメンタリー映画祭の常連監督でヨーロッパでも評価の高いエディ・ホニグマンや、アメリカ占領時のイラクで撮影された『Invierno en Bagdad』(2005)が、ロサンゼルス・ラティーノ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞するなど注目のハビエル・コルクエラのペルー出身監督の小特集や今注目のペルー料理やペルー音楽の源流に迫るドキュメンタリー、ペルーの内面を描く作品等を上映予定。近年、若い映画作家が登場し、国際的にも評価が高まっているペルー映画。これに加え、日本人がアンデス地方の一家に長期密着した作品も上映。多くが日本未公開の作品。映画をとおして、日本から遠い国を体感してみませんか。

画像: ドキュメンタリー、フィクションなど様々ジャンルやテーマの作品を10作品以上一挙上映

クラウドファンディング実施中

現在、ペルー映画祭応援プロジェクトととして、クラウドファンディングを行っている。リターンは映画祭オリジナルステッカーやペルーとつながりのある企業からご提供いただいたペルー雑貨、ヴァーチャルペルー旅行など。映画祭とあわせてペルーに触れてみては。目標金額は約200万円。集まった資金は、ペルー映画祭開催経費に使用される。8月4日まで実施中。

上映作品(一部)

『忘却』
監督:エディ・ホニグマ/ドキュメンタリー/93/オランダ・ドイツ/2008/原題:El Olvide
首都リマに生きる老バーテンダー、路上パフォーマンスで日銭を稼ぐ若者や子どもたちをうつす。経済的に、政治的に困難な状況を生き続けるために人々が忘れていること、忘れえないことに耳を傾け、丹念に編まれた『忘却』という一編の詩は慈しみに溢れている。

『わたしはここにいる』
監督:ハビエル・コルクエラ/ドキュメンタリー/ペルー/2013/原題:SIGO SIENDO
アンデス、アマゾン、リマの3 つの地域を通じ、知られざるディープなペルー音楽を旅する。その土地特有の言語と手法で表現される音調はどのように歌い継がれるのか。アイデンティティとしての音楽を守り続ける人々のドキュメンタリー。

画像: わたしはここにいる

わたしはここにいる

『スーパ・ライメ』
ドキュメンタリー/103/ペルー/2019/監督:藤川史人
一家6人と、リャマとアルパカが200頭、羊が15頭、ニワトリ5羽、それに馬とロバ。標高4700mの高地で生きてきた彼らがある日ふもとの村に移住した。これはそんな彼らの日常のおよそ一年半の記録。

『残されたぬくもり』
ドキュメンタリー/69/ペルー/2017/監督:セバスティアン・ハリャデ/原題:NADA QUEDA SINO NUESTRA TERNURA
20世紀末のペルーの武力紛争。その痕跡に直面する人々に寄り添い、やがて記憶は歌い継がれていく。

画像: 残されたぬくもり

残されたぬくもり

『くもり空の下で』
監督:エンリカ・ペレス/ドラマ/ペルー/2014/原題:CLIMAS
ペルーの異なる地域に住む3人の女性の物語。それぞれの年代で問題に直面する女性たちの姿とプロセスが、異なる気候になぞらえて象徴的に描き出される。

画像: くもり空の下で

くもり空の下で

『ペルーの叫び~36年ぶりW杯出場の表と裏~』
監督:ホセ・カルロス・ガルシア、カルロス・グランダ/ドキュメンタリー/ペルー/2019/原題:IDENTIDAD
サッカー・ペルー代表の36年ぶりW杯出場からみえてくるペルー社会とペルー史。

画像: ペルーの叫び~36年ぶりW杯出場の表と裏~

ペルーの叫び~36年ぶりW杯出場の表と裏~

開催にあたり

今では世界中の映画が当たり前のように見られるようになり、ラテンアメリカ映画も身近になってきた。では、ラテンアメリカの中のペルーに注目するとどうだろうか。日本人が一度は行きたい世界遺産“マチュピチュ”や美食として評価が高まる“ペルー料理”と耳にはするが、映画はまだまだ未知である。

2021年はペルーが独立してから200周年にあたる。この節目の年に、たくさんの映画にふれ、まだ見ぬペルー映画に出会い、ペルーを体感していただきたく映画祭を企画しました。

私は、2015年より、ペルー映画の上映会を開き、ペルー映画を紹介する活動を行ってきました。映画を紹介したいという目的もありましたが、上映会をすることで、ペルーの魅力、映画の魅力が何倍にもなり新たな繋がりが生まれることを信じて活動を続けてきました。

コロナ禍で容易に海外へ行くこともできない時代。映画をとおして、体験できることは多いのではないか。この映画祭がペルーをより深く知る機会になることを期待している。    

長沢義文(ブエナワイカ代表)

「ペルー映画祭」は11月下旬(2週間)、新宿K's cinema(東京都新宿区)で公開

企画・主催:ブエナワイカ
後援:ペルー大使館、日本ペルー協会、インスティトゥト・セルバンテス東京、ラテンアメリカ協会、キョウダイレッミタンス  
協賛:イリスジャパン株式会社
特別協力:株式会社 明治

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