1970 年に製作されたローラント・クリック監督『デッドロック』(原題: DEADLOCK)が、 5 月 15 日(土)より新宿 K’s cinema 他にて公開が決定しました。

「ファンタスティックで、ビザールで、ギラついている。」
ーアレハンドロ・ホドロフスキー

画像: 闇に葬り去られた伝説のカルト映画『デッドロック』-ダモ鈴木を擁したクラウトロックの雄 CANの名曲が殺戮の荒野に炸裂!予告完成!

ニュー・ジャーマン・シネマの栄光から背を向け、闇に葬り去られた伝説のカルト映画
半世紀を経てクラウト・ロックの雄、CAN の名曲を映像付きで堪能せよ!

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荒野を彷徨うかのように逃げてきた傷ついた若い男。荒れ果てた家に住むさえない中年男と狂女、そして口のきけない美少女。黒づくめの殺し屋が静かにやって来る。墓場に埋められたはずの 100 万ドルを奪い合い、男たちの闘いが、いま始まる―!

わずか 7 人の登場人物、“アメリカ”が舞台でありながらイスラエル・ネゲヴ砂漠で撮影されたドイツ映画『デッドロック』は、クラウト・ロックの雄 CAN(カン)のサイケデリック なサウンドトラックが鳴り響き、明らかにセルジオ・レオーネの『続・夕陽のガンマン』 (66)を思わせる物語にも関わらず、アレハンドロ・ホドロフスキーの『エル・トポ』 (70)やジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』(78)の影響下にあるようなポストアポカリプス的雰囲気に溢れている。

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この度、解禁された予告編では、マリオ・アルドフ演じる監督官ダムを、アンソニー・ドーソン演 じる殺し屋サンシャインがトラクターで追いかけ轢き殺そうとする狂気的なシーンで幕を開ける。 そして、サンシャインが、謎の若い男キッド(マルクヴァルト・ボーム)に「金はどこだ!」と問い詰 めて殴りつけ、血を血で洗うような銃撃戦が、赤い服を着て踊る狂女や口の聞けない美少女の白昼夢的な映像と共に映し出されている。

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そして、何と言っても予告編を彩る CAN のサウンドトラックも印象的だ。激しくかき鳴らされるギター、不穏なリズムを刻むドラム音、そして哀愁あるボーカル。そのボーカルを務めているのは、日本人のダモ鈴木。当時、米国や東南アジアでの放浪を経て、ヨーロッパに渡り、路上演奏で日銭を稼ぎつつ諸国を彷徨っていたダモ鈴木は、1970 年にカンに出会いボーカルに抜擢。以降、1973 年までに脱退するまで、CAN の全盛期を支える大きな力となった。加えて、本作に使用された3曲は、1970 年にリリースされたアルバム『Sounstracks』に収められていたものの、肝心の映画を実際に観た日本人はほとんどいなかった。ようやく半世紀を経て、私たちは映像付きでその音楽に出合うことができる。

画像: 『CAN:ライヴ・シリーズ』の第一弾カバー 5/28に発売(販売元:Traffic)

『CAN:ライヴ・シリーズ』の第一弾カバー
5/28に発売(販売元:Traffic)

奇しくも公開にあわせてCAN の歴史的ライヴ音源を最高の音質でお届けする『CAN:ライヴ・シリーズ』の第一弾が 5/28 に発売(販売元:Traffic)。これは音楽ファンにもたまらない事件と言えよう。是非とも映画館の暗闇で、大音量のサウンドトラックと共に映画を堪能して頂きたい。

『デッドロック』予告

画像: 伝説のカルト映画!ダモ鈴木を擁したクラウトロックの雄 CANの名曲入り『デッドロック』予告 youtu.be

伝説のカルト映画!ダモ鈴木を擁したクラウトロックの雄 CANの名曲入り『デッドロック』予告

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1970年/ドイツ/英語/85分/1.66:1
原題 DEADLOCK
★ドイツ映画賞長編作品賞受賞
監督:ローラント・クリック
音楽:CAN(カン)
出演:マリオ・アドルフ/アンソニー・ドーソン/マルクヴァルト・ボーム/マーシャ・ラベン
配給 オンリー・ハーツ/アダンソニア
宣伝:ブライトホース・フィルム
字幕:小泉真祐

2021 年 5 月 15 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

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