タイトルになっている「トライアローグ」とは、「3者による話し合い」を意味しています。
本展は、国内各地域を代表する3つの公立美術館、横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館が共同でそれぞれの所蔵作品の中から、珠玉の20世紀西洋美術作品を選び、集結させました。多彩な20世紀西洋美術の歴史を辿る展覧会と言えます。

この3館は、1980年前後の、いわゆる「美術館建設ラッシュ」の時期に開館した美術館で、それから約40年の間に、それぞれが多様性に富んだコレクションを築いてきましたが、いずれの美術館も近現代の西洋美術を収集の柱のひとつとしています。
またピカソのように3館ともに共通して所有している作家もいます。

3館が誇る西洋美術コレクションから、ピカソ、クレー、ミロ、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒターなど、20世紀美術史を彩った巨匠たちの作品を厳選し、絵画を中心に70作家、約120点の作品を紹介しています。
3つの美術館の競演により、20 世紀西洋美術コレクションが一堂に会する「トライアローグ」を是非この機会にご堪能ください。

本展では「トライアローグ」というタイトルにちなみ、「3」という数字をキーワードとして、展示構成を「3章立て」「30年区切り」で展開しています。
シネフィルでも展覧会構成に従って作品を観ていきましょう。

第1章 1900s — アートの地殻変動

20世紀初頭に興ったキュビスムを筆頭に、フォーヴィスム、表現主義、1910年代前半に誕生した抽象芸術、そして第一次世界大戦前後に勢いづいたダダなどに至る、20世紀最初の30年間を取り上げています。
なかでも、3館が所蔵するピカソが描いた女性像を比較しつつ楽しめるほか、パウル・クレーの《女の館》やヴァシリィ・カンディンスキーの《網の中の赤》など、ヨーロッパ各地で生まれた抽象絵画の数々もご覧いただけます。

画像: パウル・クレー 《女の館》 1921年  油彩、厚紙 41.7×52.3cm   愛知県美術館蔵

パウル・クレー 《女の館》 1921年 油彩、厚紙 41.7×52.3cm 愛知県美術館蔵

画像: ヴァシリィ・カンディンスキー 《網の中の赤》1927年  油彩、厚紙 61.0×49.0cm  横浜美術館蔵

ヴァシリィ・カンディンスキー 《網の中の赤》1927年 油彩、厚紙 61.0×49.0cm 横浜美術館蔵

第2章 1930s — アートの磁場転換

既成の価値観や理性を否定したダダの運動はヨーロッパにおける一大潮流・シュルレアリスムへと展開します。シュルレアリスムとは夢、無意識、偶然性など、人のうちにあるものを捉え開示しようとした芸術運動です。
2章では3館それぞれのコレクションの核をなすエルンストやミロ、デルヴォーなど、シュルレアリスム作品を中心に紹介されています。ルネ・マグリット《王様の美術館》をはじめ、サルバドール・ダリらの重要作も展示されています。

画像: ルネ・マグリット  《王様の美術館》 1966年   油彩、カンヴァス 130.0×89.0cm   横浜美術館蔵

ルネ・マグリット 《王様の美術館》 1966年 油彩、カンヴァス 130.0×89.0cm 横浜美術館蔵

また、第二次世界大戦期には、ヨーロッパからアメリカへと多数の芸術家が亡命。従来のヨーロッパ中心の構図から脱却し、世界各地の美術活動が互いに影響し合う時代に入った。本章では、戦後アメリカを代表する動きである抽象表現主義などを取り上げ、ジャクソン・ポロックの《無題》などの作品が紹介されています。

画像: ジャクソン・ポロック 《無題》 1946年 油彩・エナメル、・コラージュ、板 60.5×48.0cm 富山県美術館蔵

ジャクソン・ポロック 《無題》 1946年 油彩・エナメル、・コラージュ、板 60.5×48.0cm 富山県美術館蔵

第3章 1960s — アートの多元化

抽象表現主義で華々しく幕を開けた第二次世界大戦後の美術でしたが、次々と刷新されていきます。
日常的なモチーフをアートに取り込んだネオ・ダダの芸術は大量生産やマスメディアを主題としたポップ・アートへと受け継がれるようになりました。
ロバート・ラウシェンバーグやロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホルといったポップ・アートの巨匠の作品をはじめ、身体など具象的対象を描くフランシス・ベーコンの《横たわる人物》、そして絵具の層を幾重にも重ねるゲルハルト・リヒターの《オランジェリー》などが展示されています。

画像: ゲルハルト・リヒター 《オランジェリー》 1982年 油彩、カンヴァス 260.0×400.0cm 富山県美術館蔵 © Gerhard Richter 2020(16062020)

ゲルハルト・リヒター 《オランジェリー》 1982年 油彩、カンヴァス 260.0×400.0cm 富山県美術館蔵 © Gerhard Richter 2020(16062020)

ピカソをはじめとするモダン・マスターから、ウォーホル、リキテンシュタインなどの現代アートの巨匠の作品に至るまで、数々の多彩な名品により、近現代西洋美術の歴史を辿る、大変貴重な展覧会です。
横浜美術館は、大規模改修工事のため、長期休館前の最後の展覧会となりますので、是非、皆様お運びください。

展覧会概要

トライアローグ
横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション
会期 2020年11月14日~2021年2月28日
会場 横浜美術館
住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
電話 045-221-0300
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30)※日時指定予約制での入場
休館日 木曜日(2021年2月11日を除く)、 12月29日(火)~ 2021年1月3日(日)、2月12日(金)
観覧料 一般 1500円 / 65歳以上(要証明書)1400円 / 大学・専門学校生 1100円 / 中学高校生 500円 / 小学生以下無料 ※日時指定予約制。予約方法は公式ウェブサイトへ
アクセス みなとみらい線みなとみらい駅3出口徒歩3分

巡回
愛知県美術館
会期:2021年4月23日~6月27日 ※予定
富山県美術館
会期:2021年11月20日~2022年1月16日 ※予定

「トライアローグ 横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」@横浜美術館 シネフィルチケットプレゼント

下記の必要事項をご記入の上、「トライアローグ 横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」@横浜美術館 シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
チケットの転売は禁止です。
☆応募先メールアドレス info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2020年12月14日 月曜日 24:00
記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

This article is a sponsored article by
''.