2月28日(金)より公開予定の世界が最も注目する若手監督ビー・ガン監督の『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』。
前回の紹介された坂本龍一、松本大洋、大沢伸一などの推薦コメントに続き、新たに女性クリエイター、表現者による推薦コメント及び、Web限定公開の予告編と新バージョンポスターが解禁されました。
本作は2018年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で初上映された後、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛され、中華圏映画のアカデミー賞とされる金馬奨でも撮影・音楽・音響の3部門を受賞。
中国本土での興行では、近年のアート系映画の成功例と言われたジャ・ジャンクー監督の『帰れない二人』の10億円を遥かに凌ぐ41億円の大ヒットを記録。さらに北米でも、20週を超えて続映されており、今年公開の中国映画としては異例のロングランヒットとなりました。
この度、日本公開を間近に控えて、各界で活躍中の女性著名人から新たに絶賛コメントが到着しました。今回、コメントを寄せられたのは、音楽家の椎名林檎さんをはじめ6名の方々です。
いずれも映画を鑑賞した時の驚きや感情を、読むものを映画の世界に誘ってくれるような艶やかで美しい言葉で表現していただきました。
また、今回新たに解禁された“Web限定予告編”は、ホアン・ジエ演じる「愛した人の面影を追う男」と、タン・ウェイ演じる謎めいた女性のストーリーを、より繊細に感じさせてくれるものとなりました。予告編本編のラストには椎名林檎さんのコメントも収録されています。
各界の女性クリエイター・表現者の絶賛のコメント!
既存の方程式とはまったく異なる術で、
観ているこちらの夢と現を侵してくる。
あくまで徐ろに、甘やかに。えっちです。
●椎名林檎 (音楽家)
映画の魔法は存在するのだと、観客に憑くビー・ガン作品。
3Dのワンシークエンスは圧巻。
ギリシャ悲劇におけるコロスのようなミャオ族の合唱と共に、
過去と現実と夢が交差するあの地点へトランスする。
●洞口依子 (女優)
走馬燈を見ているようだった。
いざなわれて「眼鏡」をかけた瞬間から、
見ていたのは自分自身の夢だったのかもしれない。
色彩が、細部が私の身体に未だに纏わりついてくる。
私はビー・ガン監督の虜になってしまったのかもしれない。
●しゅはまはるみ (女優 ・『カメラを止めるな』『スカーレット』)
過去と現在と夢が、
情け容赦なく行き来するモンタージュ。
落ちるように引き込まれ、
脳内に染み込んだ。
目を瞑ると今も、深い緑。
●大九明子(映画監督・『勝手にふるえてろ』『甘いお酒でうがい』)
現実と夢の境界を彷徨う時間旅行。
覚醒したままみる夢は、暗闇の向こうにいるあの影を呼ぶ。
ビー・ガンの夜が、沈んでいた記憶の澱を触ってくる。
●小田香 (映画監督・『鉱 ARAGANE』『)セノーテ』)
ビー・ガンは魔法の杖も呪文も持たずに、
現代でも魔法が使えることを証明してくれた。
その魔法が見せてくれた風景は、
今までわたしたちが見たことのないものでもあり、
故郷のように親しくもあった。
●清原惟(映画監督・『わたしたちの家』)
★第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門公式上映作品
★第55回金馬奨オープニング上映&撮影・音楽・音響三部門受賞
『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』web限定予告
STORY:ルオ・ホンウは、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里(かいり)へ、父の死を機に帰還する。そこでは幼馴染の白猫の死や、自分を捨てて男と駆け落ちした母親の事を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女のイメージが付き纏った。彼女は自分の名前を、香港の有名女優と同じワン・チーウェンだと言った。
ルオはその女の面影を追って、現実と記憶と夢が交錯するミステリアスな旅に出る……
原題:Long Day‘s Journey into Night(地球最后的夜晩)
2018年/中国・フランス/カラー/138分
配給:リアリーライクフィルムズ + ドリームキッド
提供: basil + ドリームキッド + miramiru + リアリーライクフィルムズ
監督:ビー・ガン
出演:タン・ウェイ、ホアン・ジエ、シルヴィア・チャン、チョン・ヨンゾン、リー・ホンチー