本年度の東京国際映画祭のオープニング作品の『男はつらいよ お帰り 寅さん』。
第一作目の公開から今年で50年を迎え、シリーズで50作目となる、『男はつらいよ』の奇跡の最新作が東京国際映画祭の開幕を飾ることが決定しました。
この度、日本外国特派員協会にて毎年開催しております、東京国際映画祭の記者会見に、山田洋次監督が登壇し、映画祭や作品に関する想いを語られました。
併せて、久松猛朗フェスティバル・ディレクターより、本年度の映画祭のハイライトについて解説。また、「Japan Now」部門プログラミング・アドバイザー 安藤紘平氏も登壇し、本年度の「Japan Now」部門や山田洋次監督に対する想いを語りました。

 第32回東京国際映画祭では開催期間中、170以上もの映画が上映予定、世界中から訪れた著名なゲストが多数登場し、Q&Aやシンポジウムが開催されるなど、東京国際映画祭ならではのイベントが目白押しです。

■日時:10月3日(木)17:00~
■会場:公益社団法人 日本外国特派員協会(FCCJ)
■登壇者:
山田洋次監督 (オープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』)
久松猛朗(東京国際映画祭 フェスティバルディレクター)
安藤紘平(「JAPAN NOW」部門プログラミングアドバイザー)**

画像1: ■日時:10月3日(木)17:00~ ■会場:公益社団法人 日本外国特派員協会(FCCJ) ■登壇者: 山田洋次監督 (オープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』) 久松猛朗(東京国際映画祭 フェスティバルディレクター) 安藤紘平(「JAPAN NOW」部門プログラミングアドバイザー)**

記者会見の概要と登壇者のコメントとなります。

【山田洋次監督 コメント】
半世紀以上にわたって、何十本の映画を作ってきました、だけど今度の映画を作るときに、初めてこんな映画をつくるんだと驚きました。いったいどんな映画になるのだろうという、不安と期待が撮影中、僕のなかにずっとあったのです。完成した後に、自分の映画を繰り返してみながら思ったことは、この映画を作るために50年の歳月が必要だったのだなということです。だから、長生きしたからこういう映画ができたのだなというのが今の感想です。

【フェスティバル・ディレクター 久松猛朗コメント】
今年は令和元年の開催で、10 月 22 日には各国の王族の方などが多く日本に来る、そしてラグビーワールドカップが開催されている。来年の東京オリン ピック、パラリンピックに合わせて、今世界中の注目が日本に集まっていると感じました。
それで日本の映画祭で日本の特集をするのは一番いいタイミング かなと思っていて、この機会に日本の優れた映像文化を広く紹介していけたらいいなと思っています。

【安藤紘平 プログラミング・アドバイザー コメント}
今の日本を代表する映画たちが、どんな日本の今とか、文化とか、日本の心、真の美意識、フィロソフィーを語ってくれるのかをお見せするのが「Japan Now」の部門の使命です。
今回の山田洋次監督作品はオープニング作品にはぴったりで、『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、今回本当に素晴らしい作品としてお見せできると思っております。
今年の「Japan Now」部門はもう一人のレジェンドである大林宣彦監督を特集します。
皆様もご存じの通り、大林監督はガンと3年前にがんを患いまして。その中で2年前『花筐/HANAGATAMI』という素晴らしい作品をつくられました。 その後病と闘いながら『海辺の映画館―キネマの玉手箱』を完成なさいました。素晴らしい作品です。
これらを含めまして、「Japan Now」部門では大林監督の5作品と、加えて日本を代表する9作品、合計14作品を上映いたします。

画像2: ■日時:10月3日(木)17:00~ ■会場:公益社団法人 日本外国特派員協会(FCCJ) ■登壇者: 山田洋次監督 (オープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』) 久松猛朗(東京国際映画祭 フェスティバルディレクター) 安藤紘平(「JAPAN NOW」部門プログラミングアドバイザー)**

山田監督へのマスコミからの質疑応答

画像1: 山田監督へのマスコミからの質疑応答

Q第32回東京国際映画祭への期待について何かお話しいただけますか。
A:色んな国に様々な映画祭があって、東京国際映画祭は日本を代表する映画祭ですよね。その東京映画祭の特徴は何か、魅力は何か、テーマを持つということがとても大事なことじゃないかと思う。そういう努力をし続けていって、この映画祭が世界のユニークな映画祭になるように心から映画人の一人として思う。

Q 88歳でこの映画を作ることは本当に著しいことだと思いました。機会がありましたら、どんな映画を作りたいか考えたことはありますか(ロシアの記者より)
A: 困ったな...自分の歳のことを考えると怖くてね。映画どころじゃねぇよっと思ったりするのです。でもまぁアメリカにはクリント・イーストウッドという監督がいるので頑張っているから、僕も一緒に頑張ろうかと思うのですけど。ポルトガルのマ ノエル・デ・オリベイラ監督、新藤兼人監督は
100歳まで映画を撮られたから、まだまだ希望は持っていいんじゃないかな。

画像2: 山田監督へのマスコミからの質疑応答

■オープニング作品
『男はつらいよ お帰り 寅さん』

画像: ■オープニング作品 『男はつらいよ お帰り 寅さん』

小説家になった満男に、伯父・寅次郎への想いが蘇る――
生誕50周年を迎える大人気シリーズ『男はつらいよ』の最新作は、新撮された登場人物たちの”今“と、4Kデジタル修復されたシリーズ映像が紡ぎ合う奇跡の映画。
ずっと待ち望んでいた人も、初めて出会う人も、【笑いと涙】に包まれる最高の感動作!

出演:渥美清 / 倍賞千恵子 吉岡秀隆 後藤久美子 前田吟 池脇千鶴 夏木マリ 浅丘ルリ子
美保純 佐藤蛾次郎 桜田ひより 北山雅康 カンニング竹山 濱田マリ 出川哲朗 松野太紀
林家たま平 立川志らく 小林稔侍 笹野高史 橋爪功
原作・監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
音楽:山本直純 山本純ノ介
主題歌:「男はつらいよ」 渥美清 / オープニング 桑田佳祐
制作・配給:松竹株式会社

12月27日(金)全国公開

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