モスクワ国際映画祭他での4つの観客賞、マンハイム‐ハイデルベルグ国際映画祭における映画館主賞を含む13の国際映画祭受賞、アカデミー賞外国語映画部門セルビア代表作品でもある『鉄道運転士の花束』が、8月17日(土)より 新宿シネマカリテほかにて全国順次公開されます。
脚本・監督は、カンヌ映画祭短編部門で審査員賞受賞経験もあるミロシュ・ラドヴィッチ。
カンヌ映画祭パルムドール2度受賞エミール・クストリッツア監督作品への出演でも知られるバルカン地域の2大スター、 ラザル・リストフスキーとミリャナ・カラノヴィッチが共演!
鉄道運転士は現役時代に、故意でなくとも何人もの人を殺してしまうという。実際、電車は少なくとも数百メートルな ければ停止することはできない。だから鉄道運転士はどのような責任も負わずにすむ。しかしたとえ無罪でも彼らは特別な心理的プロファイルのグループを形成することになる。
本映画は、そうした「無実の殺人者」たちの悲哀と誇りを、 深い愛情を持ってユーモラスに描いた珠玉の作品。
【海外コメント】
「とても面白い。ジョークは不気味だけど不快ではなく、対立は感情的であってもメロドラマのようにはならない。物語はスムーズに進行し、愛おしく感動的な結末にたどり着く」
ーレインダンス映画祭
「抱腹絶倒のコメディではないはずなのに、 私は一度ならず大笑いをしてしまった」
ージェイアード・モバーク(バッファロー映画祭)
「最も胸を打ち、最も面白い映画の一つ」
ーThe Panoptic
【STORY】
線路は幸せを運んでくる、ごくたまに。
60歳のイリヤは定年間近の鉄道運転士。現役中に28人を殺してしまったという不名誉な記録を持っている。
イリヤが養子として迎えた19歳になる息子シーマは、家業である義父の仕事の後を継ぐ準備をしている。そんな息子にイリヤは、事故は避けて 通れないものだと折に触れて話す。シーマは人殺しになりたくないという恐怖を抱きながらも、初乗務から初殺人に至るまでどれくらいの時間がかかるのか気になって仕方がない。イリヤは「一週間のうちに一瞬で終わる」と励ます。 運転士の業務についたシーマは、不安を抱き、汗をかき、夜も眠れなくなる。1週、2週、3週間と過ぎるが、シーマは無事故を続け、ついにはその緊張感に耐えられなくなる。そんなシーマを助けるため、イリヤは自殺志願者の人々を探し出し、高層ビルや橋から飛び降りる代わりに電車に轢かれてほしいと交渉する。「理解してくれ、青年の命がかかってるんだ!」と説得にかかるのだが、ぴったりだと思われた自殺志願者は生きる選択をしてしまう。他に良い方法が見つからないイリヤは、一人息子のために線路に横たわる。定刻よりかなり遅れ、ようやくシーマの運転する列車がやってくる...。
プロデユーサー:ラザル・リストフスキー/ペータル・リストフスキー
監督・脚本:ミロシュ・ラドヴィッチ キャスト:ラザル・リストフスキー、ペータル・コラッチ、ミリャナ・カラノヴィッチ、ヤスナ・デュリチッチ、ムラデン・ネレヴィッチ、ニーナ・ヤンコヴィッチ、ダニカ・リストフスキー
©ZILLION FILM
©INTERFILM
配給:オンリー・ハーツ
2016年/セルビア、クロアチア/85分/2.35:1