映画「M/村西とおる狂熱の日々 完全版」が、11月30日(土)よりテアトル新宿、丸ノ内TOEIほかにて全国順次公開となります。
Netflix配信番組「全裸監督」のモデルとなった伝説の男
今年8月Netflixで配信開始する「全裸監督」(主演:山田孝之)のモデルとなるなど、“そんな人間が本当にいるのか?”とAV監督時代を知らない若者からも、その強烈なキャラクターと生き方に注目が集まる“伝説の男・村西とおる”のリアルを切り取りました。
AVの帝王と呼ばれた男の借金50億円への転落。
逆境からの悪戦苦闘の記録
本作は、村西とおるが50億円の負債からの再起を図るために1996年、北海道で、世界初の4時間超のDVD用Vシネマと、35本のヘアヌードビデオの撮影を同時に敢行した当時のメイキング映像と、現在のコメントで構成されたドキュメンタリー映画です。
度重なるアクシデント、苛烈さを極めていく終わりの見えない撮影現場、崩壊してゆく人間関係、そんなどん底の状況の中でも、なぜ彼は逃げなかったのか?彼を奮い立たせたものは何なのか?死んでも譲れないスケベ心で、時代に屈服しなかった、「人間・村西とおる」の本質に迫る、狂熱の日々を記録したドキュメンタリー作品です。
2018年10月に中野ゼロホールで一度だけイベント上映され満員御礼となった本作を再編集した完全版となります。
「人生、死んでしまいたいときには 下を見ろ 俺がいる」
村西とおる コメント
お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません。
本作品は今から23年前の1996年、7月20日から8月3日までの2週間、北海道で行った撮影の日々を収録したドキュメンタリーです。
収録映像は当時のベータテープ、120本に及ぶ膨大な量でした。撮影当時の私は、まさしく 「火の車」状態にありました。4年前に50億円の負債を抱えて倒産し、ニッチもサッチもいかない状況に追い込まれていたのです。しかし、「このまま終わってたまるか」との思いもありました。倒産して味わった屈辱の日々が、「今に見ていろ」の闘志を掻き立てたのです。
北海道の短い夏が大好きです。 散る花の儚さにも似て、 7月20日から月末までのたった10日間の短い季節の命のいぶきに魅せられます。本作にはそんな美しい北海道の夏の知床五湖を訪ね、収録したシーンがあります。この世で見たものの中で我を忘れるほどに最も美しい景色でした。一行が函館空港に降り立った時はアトランタオリンピックが開催された翌日のことでした。ようやく撮影の全日程を終えて、釧路空港から機上の人となって新聞を開くと、奇しくもその日はオリンピックの最終日でした。短い夏とともにオリンピックも終わりを迎えた、今となっては「夢、幻のごとき」23年前の出来事です。
最後に、このドキュメンタリー作にお忙しい中にわざわざご出演くださいました俳優/画家の片岡鶴太郎氏、漫画家の西原理恵子氏、高須クリニック院長の高須克弥氏、浅草キッドの玉袋筋太郎氏、東京大学名誉教授/社会経済学者の松原隆一郎氏、首都大学東京教授/社会学者の宮台真司氏に心より感謝申し上げる次第でございます。
≪村西とおる プロフィール≫
1948 年9月9日生まれ 福島県出身。福島県立勿来工業高校卒・上京後、バーテン、英会話セットのセールスマン、テレビゲームリース業を経て「裏本の帝王」となるが全国指名手配となり逮捕される。その後AV 監督となり今日に至る。 前科七犯(うち米国で一犯)。 これまで3000本のAVを制作、7000 人の女性のヒザとヒザの間の奥を視姦してきた。”顔面シャワー”” 駅弁”の産みの親。 「昭和最後のエロ事師」を自任し、「AVの帝王」と 呼ばれている。
バブル崩壊とともに転落していった「AV界の帝王」村西とおる。借金苦に喘ぎながら再起を図っていた。本作は、逆境の中にも果てしなき挑戦に意欲を燃やす男の、1996年夏の北海道の撮影現場での悪戦苦闘の記録である。
【出演】
村西とおる
本橋信宏、玉袋筋太郎、西原理恵子、高須克弥、松原隆一郎、宮台真司、片岡鶴太郎
卑弥呼、桜樹ルイ、乃木真梨子、野坂なつみ、沙羅 樹、松坂季実子
黒木 香(「SMぽいの好き」より) メイキング「北の国から 愛の旅路」(1996)スタッフキャストの皆さま
【スタッフ】
監督:片嶋一貴
プロデューサー:丸山小月
製作:日本映画配給機構
製作プロダクション:ドッグシュガー
配給・宣伝:東映ビデオ
2019/日本/DCP/スタンダード・ビスタ/カラー・モノクロ/112分/R15\b0+
◆ツイッター:@m_kyonetsu
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