京劇の影響のもと、アクション映画を芸術の域にまで高め、中華圏としては初めてカンヌ国際映画祭 での受賞を果たし、世界に知られることとなった伝説の監督・キン・フー。
ブルース・リーやジャッキー・チェンを始めとした香港アクション界に絶大なる影響を与えながらも、 当時の日本では紹介されることなく、後の映画祭上映などを通じてようやく驚きをもって「発見」された彼の幻の傑作と言われる『山中傳奇』。
2016年 ヴェネチア国際映画祭にて4Kデジタル修復版として ワールドプレミア上映され絶賛を浴びた本作が、11 月24日(土)、いよいよ日本公開となります。
この度、主演俳優シー・チュン、シュー・フォン が、監督の美術や衣装へのこだわりを語るインタ ビュー動画(2分27秒)を解禁いたします。
フォンさんは「他の監督と違い、フー監督は衣装のデザイ ンからセットの設計まで全て行なっていた。私にとっては何でもできる監督」との声が寄せられまし た。そのこだわりにより、中国語映画のアカデミー賞とも呼ばれる金馬奨最優秀美術設計賞を受賞したことも語られています。
『山中傳奇』4Kデジタル修復・完全全長版予告
今、出演者が明かす伝説の監督・キン・フーのこだわりとは?
『山中傳奇』動画インタビュー
<物語> 若き学僧ホーは、霊験あらたかな経典の写経を 依頼され、仕事に集中すべく幽玄な山中の城跡 を訪れる。しかしそこに棲まっていたのは、成仏 できずにこの世を彷徨う妖怪たち。ホーを陥れ、 死者の魂を解放すると伝えられる経典を奪おう とする悪霊と、そうはさせじと立向うラマ僧の道 士。やがて、現世と霊界の境を超越した凄まじい 戦いが勃発する。使われる武器は剣や弓矢なら ぬ、太鼓やシンバルといったパーカッシヴな楽器 の数々! 轟々と鳴り響くトランス・リズムの応酬 のなかでやがて、妖怪たちの恐ろしくも悲しい過 去が明かされてゆく......。
シルヴィア・チャン(張艾嘉)、シュー・フォン(徐楓)、 シー・チュン(石雋)、ティエン・フォン(田豊)、 レインボー・シュー(徐彩虹)、 トン・リン(佟林)、ウー・ミンサイ(呉明才)
<スタッフ>
監督・美術:キン・フー(胡金銓)
脚本:チュン・リン(鐘玲) 撮影:ヘンリー・チェン(陳俊傑)
音楽:ウー・ターチャン(呉大江) 武術指導:ウー・ミンサイ(呉明才)
英題:LegendoftheMountain
1979年金馬奨最優秀監督賞/最優秀美術設計賞/ 最優秀撮影賞/最優秀録音賞/最優秀音楽賞
2016年ヴェネチア映画祭クラシック部門・4K修復版出品
<1979年/台湾・香港/カラー/DCP/モノラル/シネスコ/192分>
提供・配給:オリオフィルムズ、竹書房
配給協力・宣伝:トラヴィス