2018年の東京フィルメックスが2018年11月17日に開幕しました。
今年のフィルメックスは開幕前からすでに史上最高のラインナップなどと、SNSなどでが評判になっていました。
その中でも、アジアを中心とした世界最前線の映画作家たちが集結するコンペティション部門の作品は、すでに、世界の名だたる映画祭での受賞作品も多く、また日本での初上映の作品には多くのシネフィルが期待を寄せています。
トルコ作品が初のコンペ選出。今年も中国語圏の映画が充実。
今年の審査委員長ウェイン・ワン監督に決定し、インドネシアの映画監督モーリー・スリヤや日本のアートディレクターエドツワキなど、国際色豊かな5名の方々に審査により決定しております。
シネフィルでは、これらコンペティション作品の海外予告やクリップを集めてみました。
まだ、当日券で間に合う映画もたくさんあるので、まずは観たい映画を再確認です!
『シベル』チャーラ・ゼンジルジ、ギヨーム・ジョヴァネッティ監督
ロカルノ映画祭で FIPRESCI 賞やAdana Film Festivalで作品賞、主演女優賞、助演女優賞の三冠!
Sibel /トルコ / 2018 / 95分/
監督:
チャーラ・ゼンジルジ、ギヨーム・ジョヴァネッティ
(Çağla ZENCIRCI & Guillaume GIOVANETTI)
村を脅かす狼を狩ることで自分の存在意義を証明しようとする少女が、ある日山小屋の中に潜伏する若い男と出会うが…。独特の口笛で自分の意思を表現する少女を演じたダルニア・センメズが強烈な印象を残す。ロカルノ映画祭で上映された。
『アイカ(原題)』セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督
カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞!
Ayka /
ロシア、カザフスタン / 2018 / 100分/
監督:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ
(SergeiDVORTSEVOY)
配給:キノフィルムズ
『トルパン』(08)でカンヌ映画祭「ある視点」賞を受賞したセルゲイ・ドヴォルツェヴォイの新作。モスクワに働きにきたキルギス人女性の過酷な日々を手持ちカメラの激しい映像で見せる。主演のサマル・エスリャーモヴァがカンヌ映画祭最優秀女優賞を受賞した。
『マンタレイ』プッティポン・アルンペン監督
ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で、最優秀作品賞を受賞し、Asia Pacific Screen Awardsでも作品賞ノミネート!
Manta Ray /
タイ / 2018 / 105分/
監督:プッティポン・アルンペン (Phuttiphong AROONPHENG)
ロヒンギャ難民(ミャンマーのイスラム系住民)の問題を背景に描いた、『消失点』(15)の撮影監督プッティポン・アルンペンの監督デビュー作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映され、最優秀作品賞を受賞した。
http://cinefil.tokyo/_ct/17206972
『幻の土地』ヨー・シュウホァ監督
ロカルノ国際映画祭で金豹賞!バリャドリード国際映画祭にて日本人の浦田秀穂さんが撮影監督賞!
A Land Imagined /
シンガポール / 2018 / 95分/
監督:ヨー・シュウホァ(YEO Siew Hua)
シンガポールを舞台に、ある中国人移民労働者の失踪事件から明らかになっていく、この男の過去とは? フィルム・ノワールと社会派リアリズムが奇跡的に融合したヨー・シュウホァの監督作。
ロカルノ映画祭で見事に金豹賞を受賞した。
http://cinefil.tokyo/_ct/17220689
『幸福城市』ホー・ウィディン監督
トロント映画祭の「プラットホーム」部門で上映され、最優秀作品賞を受賞し台湾「金馬奨」で4部門ノミネート
City of Last Things /
台湾 / 2018 / 107分/
監督:ホー・ウィディン(HO Wi Ding)
近未来、2056年の台北を舞台にした刑事の物語がまず描かれ、第2部で刑事の青年期が、第3部で少年期が描かれるという、ホー・ウィディンの意欲作。
トロント映画祭の「プラットホーム」部門で上映され、最優秀作品賞を受賞した。
『自由行』イン・リャン監督
ロカルノ国際映画祭でワールドプレミアされ、ニューヨーク映画祭で北米プレミアされた、中国から亡命している中国第六世代の旗手イン・リャン監督の最新作
A Family Tour /
台湾/ 2018 / 107分/
監督:イン・リャン(YING Liang)
中国から香港に移住して活動を続けるイン・リャンが自己の境遇を投影した作品。創作の自由のために自主亡命せざるを得なかった映画作家の葛藤が見る者の胸に突き刺さる。ロカルノ映画祭で上映された。
http://cinefil.tokyo/_ct/17206972
『轢き殺された羊』ペマツェテン監督
ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で上映され、脚本賞!ウォン・カーウァイがプロデュース!
Jimpa /
中国 / 2018 / 86分/
監督:ペマツェテン(Pema Tseden)
広大なチベットの草原を舞台に、「ジンパ」という同じ名を持つ二人の出会いを現実と幻想を入り交えながら描く。ウォン・カーウァイがプロデュースを担当。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映され、脚本賞に輝いた。
http://cinefil.tokyo/_ct/17204504
『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(仮題)』ビー・ガン監督
カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、そして台湾「金馬奨」のオープニング作品で撮影賞など三冠を受賞!世界が注目のビー・ガン監督の第2作。
Long Days Journey Into Night /
中国 / 2018 / 140分/
監督:ビー・ガン(BI Gan)
『凱里ブルース』(15)で彗星のごとく現れたビー・ガンの待望の新作。
中国の地方都市で展開されるフィルム・ノワールとも言うべき本作で何より特筆すべきは、約1時間にわたって展開されるワンカットの3D映像だ。タン・ウェイ、シルヴィア・チャンらキャストも豪華である。カンヌ映画祭「ある視点」で上映。
http://cinefil.tokyo/_ct/17194402
http://cinefil.tokyo/_ct/17168710
『象は静かに座っている』フー・ボー監督
ベルリン映画祭フォーラム部門で上映されて国際批評家連盟賞、香港国際映画祭観客賞!2018年金馬奨で最優秀作品賞!
An Elephant Sitting Still /
中国 / 2018 / 234分/
監督:フー・ボー (HU Bo)
中国北部の地方都市に暮らす4人の登場人物たちの1日を4時間弱の長尺で描き、世界を驚かせた作品。ベルリン映画祭フォーラム部門で上映されて国際批評家連盟賞を受賞したが、監督のフー・ボーは本作を撮り終えた後に自ら命を絶った。
http://cinefil.tokyo/_ct/17179068
『夜明け』広瀬奈々子監督
日本から唯一のコンペティション作。是枝裕和・西川美和監督の愛弟子・広瀬奈々子の鮮烈なデビュー!
His Lost Name /
日本 / 2018 / 113分/
監督:広瀬奈々子(HIROSE Nanako)
是枝裕和、西川美和のもとで監督助手を務めてきた広瀬奈々子がオリジナル脚本を映画化した監督デビュー作。複雑な役柄のシンイチ役を好演するのは『誰も知らない』(04)で是枝裕和に見出された柳楽優弥。釜山映画祭ニューカレンツ部門で上映。
http://cinefil.tokyo/_ct/17216153
http://cinefil.tokyo/_ct/17203199
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