ヨーロッパでカンヌ、ベルリル、ヴェネチアに次ぐ重要な映画祭として世界四大映画祭とも言われ、スペイン語圏で世界最大の映画祭となるサンセバスチャン国際映画祭で、日本人として最年少22歳で新人監督部門のコンペティションに参加していた、奥山大史監督が、最優秀新人監督賞を受賞しました。日本人の受賞は、1998年の高橋陽一郎監督(『水の中の 八月』)以来、20年ぶりの快挙となります。過去には、ポン・ジュノ監督(『殺人の追憶』)やローラン・カンテ監督(『ヒューマン・リソー ス』)らが受賞しています。

画像: 受賞トロフィーを持ち壇上に立つ奥山大史監督

受賞トロフィーを持ち壇上に立つ奥山大史監督

画像: 快挙❗️映画祭史上最年少で受賞!『僕はイエス様が嫌い』で奥山大史監督-最優秀新人監督賞!世界有数のサンセバスチャン国際映画祭

奥山大史監督受賞コメント

無名の僕に、こんな有名な賞を下さり本当に光栄です。頭に描いた構想を、最高の形で映画にしてくれたスタッフとキャストに感謝します。そして、最高の体験をさせてくれたサンセバスチャン映画祭スタッフのみなさんと、評価を下さった審査員の方々に感謝します。サンセバスチャン映画祭で上映してもらった後の拍手と歓声を、一生忘れることはありません。街を歩いていると声をかけてくれて、熱心に感想を教えてくれた皆さんの映画への愛情を、一生忘れることはありません。「僕はイエス様が嫌い」は、若くして亡くなった友達に向けて作った映画です。その友達のお母さんに、この映画を初めて見てもらった時言われたのは、「忘れないでもらえることが一番嬉しい」という言葉でした。これからも僕は、忘れてはいけないことや、忘れられない感情を映画に込めていきたいです。そして、必ずまたサンセバスチャンに戻ってきたいと思います。

画像1: ©『閉会宣言』

©『閉会宣言』

ニュー・ディレクターズ部門審査委員長Katrin Pors氏によって発表された選考理由
この作品は、真っ向からリスキーなテーマを取り上げて、作ること自体がギャンブルだったと思います。それでも、子供を使った純粋で 綺麗なディレクションが成されていました。監督なりの映画のスタイルが既に確立され、さらにはテーマが挑戦的であったため、「僕はイ エス様が嫌い」を作った奥山大史監督に、最優秀新人監督賞を授与します。

画像2: ©『閉会宣言』

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サンセバスチャン映画祭ディレクターのホセ=ルイス・レボルディノス氏によるコメント
「僕はイエス様が嫌い」という映画は、プログラムを選考する実行委員にとって、とても新鮮で驚きました。子供にじっくりと寄り添いな がら、主人公が大人へと一歩近づく過程が繊細に描かれています。この作品は、奥山監督にとって初長編映画でしたが、ストーリーの構築や、子供たちの扱いが大変巧みでした。そういった全体を通して、本当に驚きました。奥山監督の次回作、とても楽しみにしています。

『僕はイエス様が嫌い』場面写真

画像3: ©『閉会宣言』

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画像4: ©『閉会宣言』

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画像5: ©『閉会宣言』

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画像6: ©『閉会宣言』

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また、10月4日から韓国で開催される第23回釜山国際映画祭の短編コンペティション部門にも、奥山監督の撮った大竹しのぶが主演の短編映画「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」が出品されることになっています。

STORY
おばあちゃんと一緒に暮らすため、東京から雪深い地方の小学校へと転校することになった小学生ユラ。転校先の新しい同級生たちと行う礼拝というものに戸惑いを感じつつも、次第に慣れてくる。
ある日、お祈りをしていると目の前にとても小さなイエス様が現れる。そのイエス様にお願いしたことは必ず叶えられ、ユラはイエス様の持つ力を信じるようになっていく。

◾️監督・脚本・撮影・編集:奥山大史
◾️プロデューサー:吉野匡志
◾️出演:佐藤結良 大熊理樹 チャド・マレーン/木引優子 ただのあっ子 二瓶鮫一 秋山建一/大迫一平 北山雅康/佐伯日菜子
◾️制作:閉会宣言
◾️スペック:2019/日本/カラー/スタンダードサイズ
英語タイトル:JESUS
©『閉会宣言』

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