ベルリン国際映画祭が終了しました。
最優秀作品となる金熊賞は、今までドキュメンタリーなどを撮ってきたブカレスト生まれの Adina Pintilieの初の長編劇場映画となる『Touch Me Not』。
肉体と精神をテーマにし実験的な映画で、フィクションとノンフィクションの間のような作られ方をしているようです。
監督賞(銀熊賞)はウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』。
前作『グランド・ブダペスト・ホテル』に続いて、ベルリン国際映画祭では2作続けての受賞となります。
その他、ガス・ヴァン・サント監督や、ラヴ・ディアス監督、ブノワ・ジャコー監督作品などは残念ながら賞には絡みませんでした。
パノラマ部門、フォーラム部門など映画祭全体では南米の作家が今年も活躍しましたが、メインのコンペティションではバリエーションのある受賞結果になりました。
『Touch Me Not』 監督:Adina Pintilie
金熊賞、第1回作品賞
発表された代表的なクリップより
『犬ヶ島』監督:ウェス・アンダーソン
監督賞(銀熊賞)
『La prière (The Prayer)』 監督:セドリック・カーン
男優賞(銀熊賞:Anthony Bajon)
『Las herederas (The Heiresses)』監督:Marcelo Martinessi
女優賞(銀熊賞:Ana Brun)、フレッド・バウアー賞(銀熊賞)
『Twarz (Mug)』 監督:Małgorzata Szumowska
審査員グランプリ
『In den Gängen (In the Aisles)』監督:Thomas Stuber
エキュメニカル審査員賞
『Utøya 22. juli 』 監督:エリック・ポッペ
エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション
『Dovlatov』監督:アレクセイ・ゲルマン Jr.
芸術貢献賞(衣裳デザイン)銀熊賞:Elena Okopnaya
『Museo』監督:Alonso Ruizpalacios
脚本賞(銀熊賞:Manuel Alcala、Alonso Ruizpalacios)
そのほかコンペティション招待作品
『Don't Worry, He Won't Get Far on Foot』監督:ガス・ヴァン・サント
『Damsel』監督:David Zellner、Nathan Zellner
『Ang Panahon ng Halimaw (Season of the Devil)』監督:ラヴ・ディアス
『Khook (Pig)』監督:マニ・ハギギ
『Toppen av ingenting (The Real Estate)』監督:Måns Månsson、Axel Petersén
『3 Tage in Quiberon (3 Days in Quiberon)』監督:Emily Atef
『Mein Bruder heißt Robert und ist ein Idiot (My Brother’s Name is Robert and He is an Idiot』
監督:フィリップ・グレーニング(Philip Gröning)
『Eva』監督:ブノワ・ジャコー
『Figlia mia (Daughter of Mine) 監督:Laura Bispuri
『Transit』監督:クリスティアン・ペツォールト