秋風が心地よい季節になってまいりました。
今回は、秋の行楽にもピッタリの現代版桃源郷、MIHO MUSEUMをご紹介いたします。
 
MIHO MUSEUMは、この秋、11月3日に開館20周年を迎えます。また、MIHO MUSEUM
の設計者であるI.M.ペイ氏が、今年2017年4月に100歳を迎えられましたことをお祝いし、「桃源郷はここ―I.MペイとMIHO MUSEUMの軌跡」と題して、開館20周年特別記念展が、2017年9月16日(土)~12月17日(日)まで開催中です。

MIHO MUSEUMは、1997年、滋賀県の広大な湖南アルプスの山中に誕生しました。
建築者I.M.ペイ氏は、あの有名なフランス、ルーブル美術館のガラスのピラミッドや、ワシントンのナショナルギャラリー東館、香港の中国銀行ビルなどで、世界的に知られています。まさに「桃源郷」をイメージし、東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある秘境の楽園を6年の歳月をかけて信楽の地に実現させたものです。

「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに創られたMIHO MUSEUMは、建築容積の80パーセント以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織り成すガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注いでいます。
美術館のエントランスはまさに桃源郷の入り口でした。
 
MIHO MUSEUMの所蔵品は、エジプト、ギリシャ、ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術を合わせて、約2,000件からなり、季節により国内外からの出陳を加えて、約250~500点を展示しています。その質の高いコレクションは海外からも高く評価されています。

今回の展覧会では、20周年記念にふさわしく全ての展示室を使って、MIHOコレクションの名品が展示されています。
昨年からの伊藤若冲ブームで話題となった、「象と鯨図屏風」はMIHO MUSEUMの所蔵品です。
北館では、日本古美術を中心にグランドオープン以降、現在までの作品を徐々に展示替えを行いながら、会期後半には、グランドオープン時の展示内容を再現します。
南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域など世界の様々な地域、文明から、選りすぐりの古代美術を紹介いたします。
中国山東省に寄贈した菩薩立像の5年ぶりの再来もみどころです。
 
過去から受け継がれた伝統の「美」の数々。時空を超えて、今もなお輝き続ける芸術を、是非この機会に、MIHO MUSEUM でご堪能ください。

30万坪の広大な敷地、大自然に囲まれたMIHO MUSEUM では、その建築、美術品はもちろん、自然食レストランや、喫茶施設も備えた複合施設です。
イベントも多数ございます。
秋の行楽に是非、MIHO MUSEUMを訪れてみてください。
では、今から展示品のいくつかをご紹介いたします。

作品画像

画像: 若冲筆「象と鯨図屏風」(ぞうとくじらずびょうぶ) 江戸時代 寛政七年(1795)右隻 紙本墨画 六曲一双  縦159.4 横354.0cm展示:9/16~10/9

若冲筆「象と鯨図屏風」(ぞうとくじらずびょうぶ) 江戸時代 寛政七年(1795)右隻 紙本墨画 六曲一双  縦159.4 横354.0cm展示:9/16~10/9

画像: 若冲筆「象と鯨図屏風」(ぞうとくじらずびょうぶ) 江戸時代 寛政七年(1795)左隻 紙本墨画 六曲一双 縦159.4 横354.0cm展示:9/16~10/9

若冲筆「象と鯨図屏風」(ぞうとくじらずびょうぶ) 江戸時代 寛政七年(1795)左隻 紙本墨画 六曲一双 縦159.4 横354.0cm展示:9/16~10/9

画像: 重要文化財「耀変天目」(ようへんてんもく) 南宋時代 12-13世紀 建窯 高6.5~6.6 口径11.8~12.1 高台径3.9cm 加賀・前田家伝来 大佛次郎旧蔵 展示:全期間

重要文化財「耀変天目」(ようへんてんもく) 南宋時代 12-13世紀 建窯 高6.5~6.6 口径11.8~12.1 高台径3.9cm 加賀・前田家伝来 大佛次郎旧蔵 展示:全期間

画像: 重要文化財「持国天立像」(じこくてんりゅうぞう) 平安時代末-鎌倉時代初 12世紀 木造彩色 像高170.7cm 興福寺伝来 益田鈍翁旧蔵 展示:全期間

重要文化財「持国天立像」(じこくてんりゅうぞう)
平安時代末-鎌倉時代初 12世紀 木造彩色
像高170.7cm 興福寺伝来 益田鈍翁旧蔵
展示:全期間

画像: 重要文化財「地蔵菩薩立像」(じぞうぼさつりゅうぞう) 鎌倉時代 13世紀 木造(桧、寄木造)彩色、玉眼、截金 総高73.5 幅32.3 像高52.4cm 展示:全期間

重要文化財「地蔵菩薩立像」(じぞうぼさつりゅうぞう) 鎌倉時代 13世紀 木造(桧、寄木造)彩色、玉眼、截金 総高73.5 幅32.3 像高52.4cm 展示:全期間

画像: 重要文化財「焔摩天像」(えんまてんぞう) 平安時代 12世紀 絹本著色 縦155.8 横 84.5cm 室生寺伝来 原三渓(富太郎)旧蔵 展示:10/31~11/12

重要文化財「焔摩天像」(えんまてんぞう) 平安時代 12世紀 絹本著色 縦155.8 横 84.5cm 室生寺伝来 原三渓(富太郎)旧蔵 展示:10/31~11/12

画像: 若冲筆「白梅錦鶏図」(はくばいきんけいず) 江戸時代 18世紀 絹本著色 一幅 縦139.8 横84.7cm 展示:10/11~10/29

若冲筆「白梅錦鶏図」(はくばいきんけいず) 江戸時代 18世紀 絹本著色 一幅 縦139.8 横84.7cm 展示:10/11~10/29

画像: 蕪村筆「銀地山水図屏風」(ぎんじさんすいずびょうぶ) 江戸時代 天明二年(1782) 紙本銀地墨画淡彩 六曲一双 右隻  縦166.9 横363.7cm 展示:11/28~12/17

蕪村筆「銀地山水図屏風」(ぎんじさんすいずびょうぶ) 江戸時代 天明二年(1782) 紙本銀地墨画淡彩 六曲一双 右隻  縦166.9 横363.7cm 展示:11/28~12/17

画像: 蕪村筆「銀地山水図屏風」(ぎんじさんすいずびょうぶ) 江戸時代 天明二年(1782) 紙本銀地墨画淡彩 六曲一双 左隻  縦166.9 横363.7cm 展示:11/28~12/17

蕪村筆「銀地山水図屏風」(ぎんじさんすいずびょうぶ) 江戸時代 天明二年(1782) 紙本銀地墨画淡彩 六曲一双 左隻  縦166.9 横363.7cm 展示:11/28~12/17

画像: 「隼頭神像」(じゅんとうしんぞう) エジプト 第19王朝初期 B.C.1295-B.C.1213年頃 銀、金、ラピスラズリ、水晶、エジプシャン・ブルー 高41.9cm

「隼頭神像」(じゅんとうしんぞう) エジプト 第19王朝初期 B.C.1295-B.C.1213年頃 銀、金、ラピスラズリ、水晶、エジプシャン・ブルー 高41.9cm

画像: 「庭園図」(ていえんず) ローマ 1世紀 フレスコ 縦139.7-162.9cm

「庭園図」(ていえんず) ローマ 1世紀 フレスコ 縦139.7-162.9cm

画像: 「ディオニュソス・モザイク」 ローマ 伝シリア出土 3-4世紀 石の小片 縦352.0 横357.0cm

「ディオニュソス・モザイク」 ローマ 伝シリア出土 3-4世紀 石の小片 縦352.0 横357.0cm

画像: 「仏立像」(ぶつりゅうぞう) 中央アジア ガンダーラ 2世紀後半期 片岩 高250.0cm

「仏立像」(ぶつりゅうぞう) 中央アジア ガンダーラ 2世紀後半期 片岩 高250.0cm

画像: 「青銅馬」(せいどうば) 中国 後漢 1-3世紀 青銅に着彩 高124.0 幅28.5 長113.0cm

「青銅馬」(せいどうば) 中国 後漢 1-3世紀 青銅に着彩 高124.0 幅28.5 長113.0cm

画像: 「メダイヨン・動物文絨毯(サングスコ・カーペット)」 (めだいよんどうぶつもんじゅうたん) イラン ケルマーン サファヴィー朝時代 16世紀末期-17世紀初期 羊毛、綿 縦594.3 横320.0cm

「メダイヨン・動物文絨毯(サングスコ・カーペット)」 (めだいよんどうぶつもんじゅうたん) イラン ケルマーン サファヴィー朝時代 16世紀末期-17世紀初期 羊毛、綿 縦594.3 横320.0cm

展覧会概要

開期:2017年9月16日(土)~2017年12月17日(日)
時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
休館日:月曜日休館 ※10/9は開館、10/10は休館
会場:MIHO MUSEUM 甲賀市信楽町田代桃谷300

料金:一般1,100円、高大生800円、小中生300円
(20人以上の団体は各200円割引)
お問い合わせ
MIHO MUSEUM 0748(82)3411
 
主催:MIHO MUSEUM、京都新聞
後援:滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、エフエム京都

イベント情報

【子ども向けプログラム】
<子どものアトリエ 本物の美術品を見てから、じっくり作品作り!>
①「モザイク画」造り
②「古代アッシリアのレリーフ」
◆日時:①10月8日(日)/12月10日(日) ②11月26日(日) いずれも13:30~16:00
◆対象:小学生
◆材料費:500円
◆定員:10名
<わくわくミュージアム 美術品の探検ツアーと、ワークショップ!>
◆日時:9月17日(日)・23日(土)/10月14日(土)・29日(日)/11月12日(日)・18日(土)/12月17日(日) いずれも13:00~14:30
◆対象:5歳~高校生(個人・団体)
◆定員:30名
※参加する子どもと引率者2名まで入館料無料
※要予約(定員になり次第締切)
※お申し込み:教育普及担当 TEL 0748(82)8036 FAX 0748(82)2834
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【とっておき美術公開講座 学芸員による解説とギャラリートーク】
<MIHO MUSEUMコレクション 古代オリエントを中心に> 稲垣肇学芸員
◆日時:9月23日(土・祝)/10月14日(土)/11月11日(土) いずれも14:00~15:30
<MIHO MUSEUMの日本美術について> 畑中章良学芸員
◆日時:10月7日(土)/11月18日(土) いずれも14:00~15:30
※場所:南レクチャーホール
※参加費:無料(入館料要)
※予約不要
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【記念日スペシャル】
<講演会 I.M.ペイが創り上げた桃源郷>
講師:熊倉功夫(MIHO MUSEUM館長)
◆日時:11月3日(金・祝) 13:30~15:00
◆場所:南レクチャーホール
◆定員:100名 (要予約)
<建築ガイドツアー MIHO MUSEUMにみる現代建築の巨匠 I.M.ペイ建築の神髄>
講師:佐藤修(紀萌館設計室)
◆日時:11月4日(土) 13:30~15:30
◆場所:レセプション棟前集合にてツアー
◆定員:50名(要予約)
<対談 美術館と建築>
話し手:磯崎新(建築家)、藤森照信(建築家、東京都江戸東京博物館館長)
案内役:熊倉功夫(MIHO MUSEUM館長)
◆日時:11月5日(日) 13:30~15:00
◆場所:南レクチャーホール
◆定員:100名(要予約)

開館20周年記念特別展 桃源郷はここ-I.M.ペイとMIHO MUSEUM の軌跡 @ 滋賀 cinefil チケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、開館20周年記念特別展 桃源郷はここ-I.M.ペイとMIHO MUSEUM の軌跡 @ 滋賀 cinefilチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2017年11月12日 24:00 日曜日

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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