ロマン・ポランスキー
(Roman Polanski, 1933年8月18日 - )
ポーランド出身の映画監督。
ご存知の通り数奇な人生で、1969年チャールズ・マンソン率いるカルト教団に妻であった女優シャロン・テートが惨殺され、大きなスキャンダルとなる。
その後1977年には13歳の少女への強姦容疑で逮捕。
釈放後、サイドの出廷を拒み国外脱出。フランスで市民権を得て、永く拠点にして作品を発表を続けている。
2009年にもチューリッヒ映画祭の「生涯功労賞」授与式に出席するためスイスに滞在中、スイス司法当局に身柄を拘束されアメリカは身柄引き渡しを要求したが、最終的にスイスはこれを拒否。
現在は、母国ポーランドを主なる住居も構えるも、ポーランドに対してもたびたび身柄引き渡しを要請され、ポーランドも拒否し続けている。
また、2017年仏セザール賞で審査委員長を務める予定だったが、フェミニスト団体による強い反発により就任を辞退。
未だに、アメリカにはまだ戻れていないー。
芸術家としては、天才的な才能を持つ彼だが、波乱万丈な人生を歩んできていることは事実となっている。
水の中のナイフ Nóz w wodzie (1962年)
監督デビュー作
ヴェネツィア国際映画祭 国際映画評論家連盟賞
アカデミー外国語映画賞ノミネート
反撥 Repulsion (1965年)
ベルリン国際映画祭 銀熊賞
袋小路 Cul-de-sac (1966年)
ヴェネツィア国際映画祭 イタリア批評家賞
ベルリン国際映画祭 金熊賞
吸血鬼 The Fearless Vampire Killers (1967年)
ローズマリーの赤ちゃん Rosemary's Baby (1968年)
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 監督賞
アカデミー賞 助演女優賞(ルース・ゴードン)
チャイナタウン Chinatown (1974年)
アカデミー賞 脚本賞(11部門ノミネート)
ゴールデングローブ賞
作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主演男優賞(ジャック・ニコルソン)
英国アカデミー賞 監督賞
テナント/恐怖を借りた男 The Tenant / Le Locataire (1976年)
テス Tess (1979年)
アカデミー賞 撮影賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞
ゴールデングローブ賞 外国語映画賞、新人女優賞
セザール賞 作品賞、監督賞、撮影賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 監督賞、撮影賞
フランティック Frantic (1988年)
ナインスゲート The Ninth Gate (1999年)
ヨーロッパ映画賞 世界的功績賞
戦場のピアニスト The Pianist (2002年)
アカデミー賞 監督賞、脚色賞、主演男優賞
カンヌ国際映画祭 パルム・ドール
英国アカデミー賞 監督賞
セザール賞 監督賞
ゴーストライター The Ghost Writer (2010年)
ヨーロッパ映画賞 作品賞、監督賞、脚本賞、男優賞、音楽賞
ベルリン国際映画祭 銀熊賞
セザール賞 監督賞、脚色賞、音楽賞
おとなのけんか Carnage (2011年)
ヴェネツィア国際映画祭 金若獅子賞
セザール賞 脚本賞
ニューヨーク映画祭オープニング作品
毛皮のヴィーナス La Vénus à la fourrure (2013年)
セザール賞 監督賞
番外編
さて、新作は
Based on a true story D'après une histoire vraie
オリヴィエ・アサイヤスが脚本に参加し、エヴァ・グリーンとエマニュエル・セニエ出演の新作がカンヌで発表された。
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