ドイツの映画界では相変わらず個性的でフレッシュな監督が登場しているようです。
現在、日本で大ヒット公開中の世界の映画祭を席巻したマーレン・アデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』や2016年は全編140分ワンカットでベルリン国際映画祭3冠を受賞し、公開されたゼバスチャン・シッパー監督『ヴィクトリア』など、個性触れる映画が多く輩出されるドイツの映画で新たにシネフィルが興味深いと思った作品をご紹介します!
ミュンヘン映画祭の中よりジャーマン・ニュー・タレント賞に選出されワールドプレミアされた作品2作品を紹介します。
まず、一本がドラッグが蔓延した90年代ドイツのテクノ・シーンを描いたロードトリップムービー『Magical Mystery Oder』。
ミュンヘン映画祭で新人女優賞にAnnika Meierを導いた作品です。
監督はArne Feldhusen。他の出演はCharly Hübne、Detlev Buck、Marc Hosemannなど。
原作は、同名のドイツのカルト・ノヴェルの映画化です。
もう一つの作品は、同じくミュンヘン映画祭ジャーマン・ニュー・タレント賞で脚本賞を受賞した『LOMO』。
監督・脚本はJulia Langhof。1981年生まれのドイツ、ベルリンで生まれニューヨークで学んだ女性監督。初長編作品となります。
物語はベルリンの裕福な家庭で大切に育てられた青年カールの物語。
両親は溺愛するものの青年カールは、父親との葛藤などを自分のSNSなどに書き込んでいた。がある日自分の恋愛の破局を境にある危険なゲームをし始め、友人たちをどんどん自分の人生に巻き込み始める。そして--