アルファンソ・キュアロンの新作が完成したことがいくつかの海外メディアで報じられた。
『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞監督賞を受賞後、初めての作品となるこの作品は『Roma』と名付けられ、1970年代のメキシコを舞台にした、中産階級の個人的な家族の物語だという。
監督自身の子ども時代を映しだしたもので、個人的な要素が強い作品になる模様。
内容は、大きく発表されてはいないが、そこには、メキシコシティで1971年に実際に起きた学生への弾圧・虐殺「コーパスクリスティの虐殺」、「血の木曜日」と呼ばれる事件が織り込まれているとも伝えられている。
1971年6月10日に起きた学生への運動弾圧・虐殺事件
エチェベリア大統領は当時(1971年6月10日)に約40人の学生への虐殺でも起訴されたが、無罪となっている。いまだ誰が何のために命令をくだしたのか、実行者は誰かなど、すべてが不明のままとなっているという事件。
ちなみに過去に、キュアロン監督がメキシコで撮った作品としては1991年長編デビュー作となる『最も危険な愛し方』と2001年には『天国の口、終りの楽園。』(Y Tu Mama Tambien)が撮られている。
両作品共撮影はエマニュエル・ルベッキ。
『最も危険な愛し方』海外予告
『天国の口、終りの楽園。』海外予告
新人撮影監督GALO OLIVARESを、抜擢
また、新作『ROMA』では撮影監督は、今まで必ずと言っていいほどコラボしてきた、エマニュエル・ルベッキの名前はクレジットされているものの、メキシコを中心に活躍するGALO OLIVARESを主要な部分に起用していることも判明。
噂では、70mmで撮影したとも言われている(?)
この、GALO OLIVARES自身の撮った映像がVIMEO上にあったので紹介いたします。