ニューヨーク映画批評家協会賞が発表になりました。
ここは、どちらかといえばアート指向の作品が多く選ばれますが、作品賞は『ラ・ラ・ランド』があっさり獲得しています。
そして、賞レースに強力な2作品となってきたバリー・ジェンキンス監督の『MOONLIGHT』が監督賞含む三冠。『『マンチェスター・バイ・ザ・シー(MANCHESTER BY THE SEA)』のケネス・ロナーガン監督は脚本賞、主演男優賞を含む同じく三冠をとっています。
この2作品はここへきて連日のように交互に受賞しており、米国映画批評会議賞(ナショナル・ボード・オブ・レビュー)作品賞に『マンチェスター・バイ・ザ・シー』ゴッサム・アワードに『Moonlight』が分け合っています。
主演女優賞はイザベラ・ユペールが『ELLE』 と『THE THINGS TO COME』の演技で受賞しています。そして、あの『Toni Erdmann』が外国語映画賞に輝いています。
初監督賞は異例の2作品受賞となっていてケリー・フレーモン監督の『THE EDGE OF SEVENTEEN』とトレイ・エドワード・シャルツ監督の『KRISHA』です。
作品賞 Best Picture
La La Land 『ラ・ラ・ランド』
監督賞 Best Director
Barry Jenkins 『MOONLIGHT』
脚本賞 Best Screenplay
Kenneth Lonergan MANCHESTER BY THE SEA
主演女優賞 Best Actress
Isabelle Huppert ELLE & THE THINGS TO COME
主演男優賞 Best Actor
ケイシー・アフレックCasey Affleck MANCHESTER BY THE SEA
助演女優賞 Best Supporting Actress
ミシェル・ウィリアムズ
Michelle Williams MANCHESTER BY THE SEA & CERTAIN WOMEN
助演男優賞 Best Supporting Actor
Mahershala Ali MOONLIGHT
撮影賞 Best Cinematographer
James Laxton MOONLIGHT
アニメーション賞 Best Animated Film
Zootopia
ドキュメンタリー映画賞 Best Non-Fiction Film (Documentary)
O.J.: Made in America
外国語映画賞 Best Foreign Language Film
Toni Erdmann
カンヌで最も評判の高かった『Toni Erdmann』の受賞です
初監督作品賞 Best First Film
ケリー・フレーモン Kelly Fremon Craig THE EDGE OF SEVENTEEN
注目の若手女優ヘイリー・スタインフェルドが主演の青春コメディです。
脚本・監督:ケリー・フレーモン
初監督作品賞 Best First Film
トレイ・エドワード・シャルツ Trey Edward Shults KRISHA
トレイ・エドワード・シャルツ初監督作。
SXSW で劇映画部門の審査員大賞・観客賞を受賞作。
Special Award
Thelma Schoonmaker & Julie DashDAUGHTERS OF THE DUST
(25TH ANNIVERSARY)
その他にも、第22回クリティクス・チョイス・アワードと第21回サテライト・アワードのノミネートの発表もありました。主要部門だけ抜粋です。
第22回クリティクス・チョイス・アワード(米・放送映画批評家協会)
映画部門のノミネーション
作品賞
・『メッセージ』(米) 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
・“Fences”(米) 監督:デンゼル・ワシントン
・“Hacksaw Ridge”(オーストラリア・米) 監督:メル・ギブソン
・『最後の追跡』“Hell or High Water”(米) 監督:デイヴィッド・マッケンジー
・『ラ・ラ・ランド』(米) 監督:デイミアン・チャゼル
・“Lion”(オーストラリア・英・米) 監督:Garth Davis
・“Loving”(英・米) 監督:ジェフ・ニコルズ
・“Manchester by the Sea”(米) 監督:ケネス・ロナーガン
・“Moonlight”(米) 監督:バリー・ジェンキンズ
・『ハドソン川の奇跡』監督:クリント・イーストウッド
監督賞
・デイミアン・チャゼル 『ラ・ラ・ランド』
・メル・ギブソン “Hacksaw Ridge”(オーストラリア・米)
・Barry Jenkins “Moonlight”
・ケネス・ロナーガン “Manchester by the Sea”
・デイヴィッド・マッケンジー 『最後の追跡』“Hell or High Water”
・ドゥニ・ヴィルヌーヴ 『メッセージ』
・デンゼル・ワシントン “Fences”
主演男優賞
・ケイシー・アフレック “Manchester by the Sea”
・ジョエル・エドガートン “Loving”
・アンドリュー・ガーフィールド “Hacksaw Ridge”
・ライアン・ゴズリング 『ラ・ラ・ランド』
・トム・ハンクス 『ハドソン川の奇跡』
・デンゼル・ワシントン “Fences”
主演女優賞
・エイミー・アダムス 『メッセージ』
・アネット・ベニング “20th Century Woman”(米)(監督:ジョン・ミルズ)
・イザベル・ユペール “Elle”(仏・独・ベルギー)(監督:ポール・ヴァーホーヴェン)
・ルース・ネッガ “Loving”
・ナタリー・ポートマン “Jackie”(米・チリ・仏)(監督:パブロ・ラライン)
・エマ・ストーン 『ラ・ラ・ランド』
助演男優賞
・マハーシャラ・アリ “Moonlight”
・ジェフ・ブリッジス 『最後の追跡』“Hell or High Water”
・ベン・フォスター 『最後の追跡』“Hell or High Water”
・ルーカス・ヘッジズ “Manchester by the Sea”
・デーヴ・パテル “Lion”
・マイケル・シャノン “Nocturnal Animals”(米)(監督:トム・フォード)
助演女優賞
・ヴィオラ・デイヴィス “Fences”
・グレタ・ガーウィグ “20th Century Women”
・ナオミ・ハリス “Moonlight”
・ニコール・キッドマン “Lion”
・ジャネール・モネイ “Hidden Figures”(米)(監督:セオドア・メルフィ)
・ミシェル・ウィリアムズ “Manchester by the Sea”
外国語映画賞
・“Elle”(仏) 監督:ポール・ヴァーホーヴェン
・『お嬢さん』(韓) 監督:パク・チャヌク
・『ジュリエッタ』(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
・“Neruda”(チリ・アルゼンチン・仏・西・米) 監督:パブロ・ラライン
・“The Salesman(فروشنده /Forushande)”(イラン・仏) 監督:アスガー・ファルハディ
・“Toni Erdmann”(独・オーストリア) 監督:マレン・アデ
http://www.criticschoice.com/critics-choice-awards/
第21回サテライト・アワードのノミネーション
作品賞
・『ラ・ラ・ランド』(米) 監督:デイミアン・チャゼル
・“Moonlight”(米) 監督:Barry Jenkins
・“Manchester by the Sea”(米) 監督:ケネス・ロナーガン
・“Lion””(オーストラリア・英・米) 監督:Garth Davis
・“Jackie”(米・チリ・仏) 監督:パブロ・ラライン
・“Hacksaw Ridge”(オーストラリア・米) 監督:メル・ギブソン
・“Loving”(英・米) 監督:ジェフ・ニコルズ
・『最後の追跡』“Hell or High Water”(米) 監督:デイヴィッド・マッケンジー
・“Nocturnal Animals”(米) 監督:トム・フォード
・『はじまりへの旅』“Captain Fantastic”(米) 監督:マット・ロス
・“Hidden Figures”(米) 監督:セオドア・メルフィ
・“Fences”(米) 監督:デンゼル・ワシントン
監督賞
・Barry Jenkins “Moonlight”
・ケネス・ロナーガン “Manchester by the Sea”
・メル・ギブソン “Hacksaw Ridge”
・デイミアン・チャゼル 『ラ・ラ・ランド』
・トム・フォード “Nocturnal Animals”
・パブロ・ラライン “Jackie”
・デンゼル・ワシントン “Fences”
主演男優賞
・ケイシー・アフレック “Manchester by the Sea”
・ライアン・ゴズリング 『ラ・ラ・ランド』
・ジョゼフ・ゴードン=レヴィット 『スノーデン』
・ヴィゴ・モーテンセン 『はじまりへの旅』
・ジョエル・エドガートン “Loving”
・アンドリュー・ガーフィールド “Hacksaw Ridge”
・トム・ハンクス 『ハドソン川の奇跡』
・デンゼル・ワシントン “Fences”
主演女優賞
・アネット・ベニング “20th Century Woman”(米)(監督:ジョン・ミルズ)
・エマ・ストーン 『ラ・ラ・ランド』
・ナタリー・ポートマン “Jackie”
・ルース・ネッガ “Loving”
・タラジ・P・ヘンソン “Hidden Figures”
・メリル・ストリープ 『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
・イザベル・ユペール “Elle”(仏・独・ベルギー)(監督:ポール・ヴァーホーヴェン)
・エイミー・アダムス “Nocturnal Animals”
助演男優賞
・ジェフ・ブリッジス 『最後の追跡』
・マハーシャラ・アリ “Moonlight”
・デーヴ・パテル “Lion”
・ルーカス・ヘッジズ “Manchester by the Sea”
・エディー・マーフィー “Mr. Church Cinelou Releasing”(米)
(監督:ブルース・ベレスフォード)
・ヒュー・グラント 『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
助演女優賞
・ヘレン・ミレン 『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』
・ミシェル・ウィリアムズ “Manchester by the Sea”
・ニコール・キッドマン “Lion”
・オクタヴィア・スペンサー “Hidden Figures”
・ナオミ・ハリス “Moonlight”
・ヴィオラ・デイヴィス “Fences”
外国映画賞
・『オリ・マキの人生で最も幸せな日』(フィンランド・独・スウェーデン)
監督:ユホ・クオスマネン(Juho Kuosmanen)
・“Toni Erdmann”(独・オーストリア) 監督:マレン・アデ
・『ジュリエッタ』(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
・『幸せなひとりぼっち』(スウェーデン・ノルウェー) 監督:ハンネス・ホルム
・“The Salesman”(イラン・仏) 監督:アスガー・ファルハディ
・『アルデンヌ』(ベルギー・オランダ) 監督:ロビン・プロント(Robin Pront)
・“Ma'Rosa”(フィリピン) 監督:ブリランテ・メンドーサ
・“The Handmaiden”(韓) 監督:パク・チャヌク
・“Elle”(仏) 監督:ポール・ヴァーホーヴェン
・“Paradise(Rai/Ray)”(ロシア・独) 監督:アンドレイ・コンチャロフスキー