映画『母なる証明』や『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』などで知られる韓国のポン・ジュノ監督が、このたびフランス芸術文化勲章オフィシエを受章することが分かった。
11月10日に開催される「フィレンチェシネマツアー」の開幕式で勲章授与式が行われる運びだが、ポン・ジュノ監督はその式典でフランス芸術文化勲章オフィシエを受章する予定になっている。
フランス政府が授与する4分野の勲章の中で最も重要な勲章のひとつに位置付けられる芸術文化勲章は、芸術と文学の分野で優秀な創作性を発揮した文化人、もしくはフランスや全世界の文化分野への貢献度が高い人々に対し、敬意を表すために与えられる勲章であり、定員はシュヴァリエが450名、オフィシエが140名、コマンドゥールが50名となっており、極めて限られた定員のため、この勲章はなかなか得難いものとなっている。
日本の映画に関わる人からは、この3章に、武満徹、姫田忠義 、原正人 、蓮實重彦、北野武、大島渚、岸惠子、吉田喜重 、大友克洋、今村昌平、松本正道、堀越謙三、坂本龍一、松本零士、高畑勲、佐藤忠男、三船敏郎 などが受章している。
世界ではティム・バートン、ジム・ジャームッシュ、シャロン・ストーン、エルトン・ジョン、トニー・レオンなどに加え、韓国ではユン・ジョンヒが受章者に名を連ねている。