ヨル(夜)の綱渡り──。17歳という年代を生きる少女たちは、暗闇のなかで綱渡りをしているような、そんな危うい毎日を生きている。映画『少女』は、湊かなえ(原作)×主演・本田翼、山本美月×監督・三島有紀子=4人の“女性たち”が仕掛ける、“死”にまつわる禁断の世界を描いた長編ミステリー『少女』。

画像: http://www.toei.co.jp/movie/details/1206809_951.html

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100万部超!ファン待望の湊かなえ「少女」が映画化!三島有紀子監督

2009年、「告白」が、第6回本屋大賞を受賞。翌年、映画化された「告白」は、小説に端を発する様々なメディアミックス戦略効果で累計発行部数300万部を超える空前の大ベストセラーとなり、映画は38.5億円の興行収入を記録。その年の興行収入ランキングで第7位にランクインを果たし、“イヤミス”という新ジャンルを世に広めることとなった。湊かなえの原作作品はテレビ、映画と次々に映像化され魅了されるファンが後を絶たない。

そんな湊が「告白」の次に発表した作品が「少女」である。心に闇を抱える由紀と敦子、2人の高校2年生の女の子が、「人が死ぬ瞬間」を見たいという欲望と願望を胸に、別々の夏休みを過ごす。それぞれの視点で語られる一見すると異なるストーリーが、終盤に向けて何重にもリンクしながら繋がれていく展開は、結末が見えた瞬間に、読後感が良いとは言えないながらも、なぜか惹かれる爽快さを感じる作品である。その魅力に取りつかれた読者は多く、「読み終えた後にすぐ1ページ目に戻りたくなる」「無限ループにはまった様な感覚」「詰将棋を見ているかのような展開!」と絶賛の声が続出!

2009年の発表時から、本作の映像化のタイミングを狙っていたという森川プロデューサーが数年間構想を温め、遂に満を持して映画化!メガホンを取るのは、『しあわせのパン』(2012)、『ぶどうのなみだ』(2014)、『繕い裁つ人』(2015)等の三島有紀子。映像の細部までこだわり独特の雰囲気を醸し出す、上質なヒューマンドラマを作り上げることに定評がある三島と今回の作品は少し異質とも思える組み合わせだが、森川は「『しあわせのパン』や『ぶどうのなみだ』の質感も素晴らしいが、こちらが本筋と思えるほど、三島監督は、重いテーマをサラッと表現できる監督。湊かなえさんの世界観と合うと思った」と監督のオファー理由を述べた。

2人の少女を演じるのは、『アオハライド』など人気作品に数多く出演し、来年には『鋼の錬金術師』の実写化作品への出演も決定した本田翼と、主演作『貞子VS伽耶子』も大ヒット、『ピーチガール』(’17公開予定)等が控え、ドラマやCM、雑誌と、活躍の場を多岐に広げる山本美月。

ティーンに圧倒的な人気を誇る2人が、これまでにない“表情”を見せる、豪華共演が実現いたしました。長編デビュー作品となった感動作『しあわせのパン』、モントリオール映画祭特別招待作品『ぶどうのなみだ』や『繕い裁つ人』等、女性の心を惹きつけてやまない新進気鋭・三島有紀子が、湊かなえ作品のダークかつ刺激的な世界を描き出しています。

画像: 『少女』予告編 youtu.be

『少女』予告編

youtu.be

予告映像には、男性教師の「みんなもいるだろ?親友。これだけは伝えたい。夢は諦めなければ必ず叶う!」という台詞からスタート。そんな教師の言葉とは裏腹に、どこか怒りを秘めたような表情の由紀(本田翼)と、クラスメイトからのイジメにあっている敦子(山本美月)のカット、その彼女たちの表情の後には“消えたらいい”“死んだらいい”と少女たちの心の闇が映し出されます。
また、ベッドに寝そべる牧瀬(真剣佑)に由紀が顔を近づけるカットや、由紀が敦子を屋上から落とし、冷たい眼差しで「死ぬ瞬間じゃなきゃ意味ないよね」と口にするなど衝撃的なシーンが満載で、少女たちの純真さと欲望が入り混じった美しくも儚ないダークな世界観になっております。

さらに、予告編で流れるのは、GLIM SPANKYが歌う主題歌「闇に目を凝らせば」。この曲は、ライブでGLIM SPANKYにひと聴き惚れした三島有紀子監督の熱烈なオファーにより、書き下ろされた楽曲。本作のテーマである“ヨル(夜)の綱渡り”の儚く危うい世界観と、そのなかで必死に希望を見つけようとする心情を奏でています。

ストーリー

――人が死ぬ瞬間を見てみたい。本当の意味で「死」に向き合えると思うから。
高校2年生の夏休み、由紀は小児科病棟でボランティアをしていた。夏休みに入る少し前、転校生の詩織が「親友の死体を見たことがある」と少し自慢げに話していたことに、言い知れぬ違和感と、ちょっとした羨ましさを感じたのだ…。それならば自分は詩織よりも強く「死」の瞬間を目撃したい。そして、その時を誰よりも面白く演出したいと考えた由紀は、残酷にも短い生命を終えようとしている少年たちと仲良くなり、自らの思いを遂げようと画策していた。
一方、由紀の親友である敦子もまた、由紀には告げずに老人ホームでのボランティアに出かけていた。陰湿ないじめにあい、生きる気力を失いかけていた敦子は、人が死ぬ瞬間を見れば、生きる勇気を持てるのではないかという淡い期待を持っていた…。 高校2年生の夏。心に闇を抱えた「少女」たちの衝撃的な夏休みが今、始まる…。

【原作】
 湊かなえ「少女」(双葉文庫)
【出演】
 本田 翼 山本美月 真剣佑 / 稲垣吾郎
【監督】
 三島有紀子

10月8日(土)全国ロードショー

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