ブライアン・デ・パルマ監督の真実に迫った二人の監督

『フランシス・ハ』や日本公開が近い『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のノア・バームバック監督と『マッド・ガンズ』ジェイク・パルトロー監督の共同プロデュース&監督による『De Palma』の海外予告が解禁された。
巨匠ブライアン・デ・パルマ監督の様々な作品の舞台裏を含め、気鋭の両監督が迫る。

ブライアン・デ・パルマ監督 スクリーンショット

デ・パルマ監督は、フィルムスクール出身のいわゆるニューハリウッド世代の代表的な映画監督のひとりに数えられ、『キャリー』『殺しのドレス』『スカーフェイス』 『アンタッチャブル 』『ミッション:インポッシブル』など数多くの有名作品を作っていることはご存知だろう。

しかし、一方で作品の出来不出来が激しいと評価もあり、一説には2000年のSF作品『ミッション・トゥ・マーズ』が酷評の嵐に見舞われたことから、ハリウッドから干されていると話もある。
とは言っても、世界でファンの多い監督であることに間違いない。今回のドキュメンタリー映画では、成功作、失敗作に関係なくデ・パルマ自身の口から語られているという。

画像2: ブライアン・デ・パルマ監督 スクリーンショット

ブライアン・デ・パルマ監督 スクリーンショット

ノア・バームバック監督は、69年生まれ。『ベン・スティラー 人生は最悪だ! 』『フランシス・ハ』では、若者の日常をそのまま描く内容が特徴の、ゼロ年代を代表する映画ムーブメントと言われているインディーのマンブルコアのグループからグレタ・ガーウィグを起用。他にもウェス・アンダーソン監督とともに13年ぶりにピーター・ボグダノヴィッチ監督の『マイ・ファニー・レディ』などもプロデュースしたりもしている”映画愛”の強い監督。

本人は、生粋のニューヨーク派であると同時に、先輩、映画人に対してのリスペクトも強く、新しいアメリカの監督の中では、最も気になる存在となってきているのも事実だろう。

かたや、75年生まれのジェイク・パルトロー監督は、父が映画監督、母が女優という環境で、姉はグウィネス・パルトロー。義兄はロックバンド”コールドプレイ”のクリス・マーティン、従姉妹はやはり女優のキャサリン・メーニッヒと言うサラブレッド。『マッド・ガンズ』ではニコラス・ホルト、エル・ファニングをキャスティングし2014年のサンダンス映画祭でも話題になった。

そんな、二人のメガホンによるデ・パルマ監督だけに、映画好きには気になる作品だ。

画像: De Palma | Official Trailer HD | A24 youtu.be

De Palma | Official Trailer HD | A24

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そして、気になるデ・パルマ監督の新作は?

新作が、上映されるなら、2012年『パッション』以来の監督作品になるだけに気になるところだが、4月16日、ドイツ人脚本家サシャ・アランゴのベストセラー・デビュー小説「The Truth and Other Lies(原題)」を映画化すると海外メディアが伝えられた。

また、その数ヶ月前には中国資本で、映画"Lights Out"が撮られることも報道されており、どちらかが近々の作品になりそうである。
ちなみに、前者は珍しくブラックコメディ、後者はアクションスリラーとなる模様---どちらにしても、近作は楽しみですね。

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