ウィリアム・S・バロウズのドキュメンタリーを撮って、話題になったものの、夭折してしまったハワード・ブルックナー監督を、甥っ子のアーロン・ブルックナー監督が、ドキュメンタリーとしてまとめた作品『アンクル・ハワード(原題) / Uncle Howard』が、サンダンス映画祭に続き、ベルリン国際映画祭で上映され話題となった。
今作品では、仲が良かったジム・ジャームッシュ監督の若かりし姿が多く映し出されており、他にも親交のあった世界的な舞台演出家のロバート・ウィルソンやアンディ・ウォーホルなどの姿など、ニューヨークの一時代を表すドキュメントにもなっている。
1980年代に活躍したハワード監督は、1989年に34歳でエイズのため死去。その甥であるアーロン・ブルックナー監督が、ハワード監督の失われたフィルムを探し当てながら彼の軌跡を辿るのが本作だ。
ハワード監督最後の作品『ワンナイト・オブ・ブロードウェイ』(1988)にはマドンナなども登場しており、いよいよハリウッド進出と期待もかかっていたが、公開を待たずに亡くなってしまった。当時、まだ小学生だったアーロン監督は撮影現場を訪ね、マドンナの撮影シーンを見学している。
ハワード監督を一躍有名にした、小説家ウィリアム・S・バロウズを撮ったドキュメンタリー映画『バロウズ』(1984)でサウンドを担当したのがジム・ジャームッシュ監督だった。
伝説なったドキュメンタリー『バロウズ』を撮ったハワード・ブルックナー監督
これが、伯父さんとなるハワード・ブルックナー監督の撮った、ドキュメンタリー『バロウズ』.
ビート・ジェネレーションの代表的な小説家ウィリアムS・バロウズを追ったドキュメンタリー作品。この作品では、詩人のアレン・ギンズバーグや同じく詩人でミュージッシャンのパティ・スミスの若かりし映像も映っている。