映画『ライチ☆光クラブ』。1985年に劇団「東京グランギニョル」によって上演された舞台をベースに、醜い大人になることを拒む14歳の少年たちの愛憎と裏切りを描いた古屋兎丸のコミックを実写映画化した群像劇。

画像: シネフィル映画短評 第165回 『ライチ☆光クラブ』

黒々とした煙と油にまみれた町・蛍光町を舞台に、美しい9人の少年たちが廃工場で結成した秘密基地「光クラブ」で繰り広げる青春を描写する。

監督は『先生を流産させる会』『パズル』などの内藤瑛亮。
『日々ロック』などの野村周平を中心に古川雄輝、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、中条あやみらが集結。

美少年に扮する彼らの瑞々しい魅力はもちろん、少年同士の愛など退廃的な世界観や禁断のテーマも印象的。中条あやみがとにかくカワイイ。うーん、不快感スレスレかなあ(笑)。耽美な雰囲気というか、世界観や空間、美術は好きなんだけどね…。エロもグロもあるけれどリアリティがない分、不快感も少なめなのかな。撮影や編集が素晴らしいのかな。音楽も良かったし、音楽の使い方も斬新で良かった。もともと舞台劇だから台詞が大袈裟に感じちゃうのは仕方ないか…。

登場人物が多くて、みんな若手俳優で役名も変わっててなかなか覚えられなくて、追い掛けるのが大変だった(笑)。ライチの声が最初聴き取りにくい電子的な声だったんだけど、徐々に聴き取りやすい声になっていったのは人間らしさなのかしらね。内藤瑛亮監督はウォッチしておこう。

シネフィル編集部 あまぴぃ

画像: 映画『ライチ☆光クラブ』予告編 youtu.be

映画『ライチ☆光クラブ』予告編

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