映画『きみがくれた物語(原題: The Choice)』

『きみに読む物語』などの原作者として知られる恋愛小説の名手ニコラス・スパークスによる小説「きみと選ぶ道」を実写化したラブストーリー。

画像: 映画『きみがくれた物語(原題: The Choice)』

交通事故で昏睡状態となった女性と彼女を懸命に支える夫に降り掛かる試練、それによって強いられる過酷な選択を描く。
メガホンを取るのは、製作者として『マリー・アントワネット』などを手掛けてきたロス・カッツ。出演は『白鯨との闘い』などのベンジャミン・ウォーカー、『魔法使いの弟子』などのテリーサ・パーマー。他に『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』『グランド・ブダペスト・ホテル』などのトム・ウィルキンソン、『96時間』シリーズなどのマギー・グレイスら豪華共演者が物語にリアリティを与え感動を誘う。運命に翻弄される中で、愛をより強いものにしていく主人公たちの姿に胸を打たれる。

うーん、切ない…胸がギュッて締め付けられる。愛がぎっしり詰まった深い愛の物語。
“恋”ではなく“愛”の映画だね。まあ、原作がニコラス・スパークスだからさ。泣かされる気満々で臨んだわけよ。そしたらね、何となく展開は読めちゃうし、予定調和やご都合主義的なものを随所に感じるし、後半詰め込み過ぎ感たっぷりで、もう少し丁寧に描いてくれればいいのになあと思うしさ…。でもね、でもね、泣いちゃうんだよねぇ。

まず主演の2人が美男美女過ぎなくて良い。でも爽やかでとってもチャーミング。演技を感じないくらい自然に恋人に見える。2人が恋に堕ちる瞬間とかすごく良い。お互い恋人や婚約者がいるのにさ、新しい恋が芽生えちゃうんだよね。ああ、これが“運命の相手”に出遭った人が言う“何かを感じたの”ってヤツかあって思った。ボクも感じたい。
そういった意味では自分の心や気持ちに素直に人生の岐路を選んできた主人公たちの姿はキラキラと眩しく、羨ましくすら思うわね。さりげなく犬たちもこの作品には欠かせない重要な存在だった。あとはなんたってノースカロライナ州の美しさでしょうか。そりゃあロマンティックも始まりますわ。

原題にあるように「人生は選択の連続。そしてそのひとつひとつが自分と大切な人の未来に繋がっていく。その選択によって人生はまるっきり変わることもある」というような台詞が何度か出てくるんだけれど、自分の人生について考えさせられたなあ。ボクにも“選択”はあったのか、そしてその“選択”はどうだったのか…。

心に残る台詞たち、登場する人々の優しさ、美しい風景や海風の音、そして素敵な音楽、温かい気持ちになれる素晴らしいラブストーリー。
夜空を見上げながら「月と星をプレゼントしたいんだけどこんなものしかなくて…」って言って花束渡すシーンは素敵だった。ボクもやってみる。平凡だと思ってしまうような毎日が実はとても大切だってことに改めて気付かされた。

シネフィル映画短評 あまぴぃ

画像: 8.13 Roadshow 『きみがくれた物語』予告 youtu.be

8.13 Roadshow 『きみがくれた物語』予告

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